JST(理事長 北澤 宏一)と日本学術会議(SCJ、会長 広渡 清吾)、日本学術協力財団(JSSF、会長 吉川 弘之)は連携して、平成23年7月29日(金)から『学会名鑑』注1)のWeb版を公開します。
『学会名鑑』は、SCJとJSSFが、日本の学協会に関する情報(設立日、所在地、代表者、会員数など)をまとめ、3年ごとに冊子で発行されていました。一方、JSTでは科学技術情報(文献情報、研究者情報、特許情報など)をデータベース化して広く提供しています。その中でも、学協会が発行する学会予稿集の電子ジャーナルデータベ-スである「J-STAGE注2)」はその速報性により、大学、企業の研究者が最新情報をいち早く入手し、研究開発の競争を勝ち抜くための情報源として利用されています。さらに、国内最大の大学・公的研究機関などの研究者データベースである「ReaD注3)」では、21万人の研究者情報が掲載されており、研究者が所属している学協会についての情報も提供しています。
このたび公開された『学会名鑑』Web版は、膨大な学協会の情報から分野や50音順などでいつでも手軽に必要な情報を無料で検索することができます。さらに、JSTが提供する「J-STAGE」や「ReaD」などの情報提供サービスとリンクすることで、学協会で発行している論文・予稿集を一度に調査・検索することができ、学協会所属の研究者も調べることが可能となりました。また、情報の更新を3ヵ月で行うため、最新の情報を提供することができるようになります。
国内最大級の科学技術情報を持つJSTと、国内学協会の情報を持つSCJとJSSFが連携・協力することで、学協会の活動を広く発信するとともに科学技術情報の効率的な流通が可能となります。現在は、国内約1900学協会のうち760学協会が登録されており、今後は学協会の登録数を増やし、Web版の有用性の向上を図ります。
『学会名鑑』Web版URL:http://gakkai.jst.go.jp