JSTトッププレス一覧共同発表 > 図3
<参考図>

図3

図3 膜のつなぎ合わせとヘミフュージョンの機能に欠損を示す
Atg8変異細胞の電子顕微鏡観察像

 酵母細胞においては、オートファゴソームの形成能を液胞内へのオートファジックボディ(図1の説明文を参照)の蓄積として容易に確認することが可能です。左の写真は、オートファジーが正常に起こる野生型の細胞(WT)の電子顕微鏡像ですが、液胞(V)の中に直径500-900nmほどのオートファジックボディがたくさん蓄積していることが分かります。ところが、本研究で同定した膜のつなぎ合わせとヘミフュージョンに著しい欠損を示すAtg8変異細胞(写真中央;F104A+Y106A)では、オートファジックボディの蓄積は見られませんでした。さらに、同機能を部分的に欠損しているAtg8変異細胞(写真右;F104A)では、野生型に比べて明らかに小さなオートファジックボディが蓄積することが分かりました。