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<用語解説>

注1)染色体:
 遺伝情報を担う生体物質。遺伝情報が記録されたDNAは細胞の中で二重らせんのひもとして単独に存在するのではなく、種々のタンパク質と結びつき、核のなかで複雑に折りたたまれた構造をとっている。染色体の中でも生物の性を決定する染色体(XとY染色体)があり、メダカはほ乳類と同様に染色体の組み合わせがXXであると雌、XYであると雄となる。

注2)突然変異体:
 DNA複製の際のエラーや化学物質・放射線照射などによって、遺伝子配列や染色体の構造及び染色数に変化が生じた細胞または個体のこと。DNAあるいはRNA上の塩基配列に物理的変化が生じることを遺伝子突然変異といい、染色体の数や構造に変化が生じることを染色体突然変異という。

注3)ホモログ(相同体):
 類似した塩基配列を持つ遺伝子など、2つ以上の生物種で似ている成分で、共通祖先に帰すると考えられるもの。

注4)第二次性徴:
 生殖腺や生殖器に直結する部分に見られる雌雄の違い(第一次性徴)以外の、性による体の形質の差。

注5)減数分裂:
 精子や卵等の生殖細胞を形成する際に起こる細胞分裂。第一分裂と第二分裂の二段階の分裂が続けて起こり、もとの細胞の染色体の半分の染色体を持つ生殖細胞ができる。