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<参考図>

図5
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図5 ジスルフィド導入経路と組み換え経路の分断メカニズム

 ジスルフィド異性化酵素DsbCはDsbAと同様のチオレドキシンドメイン(注9)を持っていますが、2量体構造を取ります。そのため、チオレドキシンドメインの一つがDsbAの場合と同様の配向でDsbBに結合することは、もう一つのドメインが細胞膜に衝突することを意味します。この立体障害のため、DsbBはDsbCを酸化できず、正しい基質であるDsbAのみを酸化するものと解釈できます。こうして、DsbA-DsbB酸化経路とDsbC-DsbD還元経路はクロスすることなく役割を分担できます。