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イベント概要

本イベントは、シンポジウム、講演会からワークショップ、映像体験まで、我が国でサイエンスコミュニケーション活動に携わるあらゆる団体・個人からの多数の参加を得て多様な企画から構成します。現在、計画中の主な企画は以下の通りです。

○シンポジウム

開会基調講演・開会シンポジウム「科学と社会をつなぐ広場をつくる」
基調講演:吉川弘之(産業技術総合研究所理事長)
日時:11月25日(土)15:00-18:00
科学者や技術者が社会との対話を深める場や活動の必要性が世界的に認識されている。日本の未来のために、全国的な、社会的な動きへとつなげていくための第一歩が、サイエンスアゴラである。開催趣旨について、シンポジウムを通して紹介する。

「SFによる科学コミュニケーション――『日本沈没』を題材に」(仮)
登壇予定者:小松左京(作家)、平朝彦(海洋研究開発機構)、毛利衛(日本科学未来館)、鈴木晶子(京都大学)ほか
日時:11月26日(日)17:00-19:00
科学コミュニケーションにおけるメディアの役割について、特に文学、映像、テレビといった媒体を中心に議論する。本年リメイクされた映画『日本沈没』を話題に、フィクションを介して、いかに人々の間に科学が浸透してきているのか、また、今後のこうした科学コミュニケーションにおける問題点や可能性について批判的に検証する。

「競争的研究資金をより良く活用するために」(仮)
日時:2006年11月26日(日)13:15-16:15
我が国の競争的研究資金について、現状での問題点を洗い出すと共に、ファンディングエージェンシー間、エージェンシーと研究者との間などのコミュニケーションを良好にし、より良いあり方・制度改良につなげていく。

総括基調講演・総括シンポジウム「広場からの発信-日本のサイエンスコミュニケーションの未来に向けて」
日時:11月27日(月)14:00-17:00
サイエンスアゴラ2006全体の締めくくりに、各セッションで話し合われたことを総括し、日本のサイエンスコミュニケーションの現状の課題を整理し、未来像を描く。

○一般講演会

国立天文台講演会「冥王星が教えてくれた新しい太陽系の姿 ~惑星定義のすべてを語る~」(仮)
登壇予定者:観山正見、渡部潤一、小久保英一郎ほか
日時:11月26日(日)10:00-12:30
2006年8月24日、国際天文学連合総会において、太陽系惑星の定義が確定した。水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星は惑星(planet)とし、冥王星および同種の天体はdwarf planetとした今回の歴史的決議の真相にせまる。

○サイエンスショー

"米村でんじろうサイエンスプロダクション"による「チャーリー西村のおもしろサイエンスショー」
日時:11月26日(日)15:00-16:30
主催:HPスーパーサイエンスキッズ実行委員会
協賛:日本ヒューレット・パッカード株式会社
米村でんじろうサイエンスプロダクションのチャーリー西村さんによる楽しく学べる実験ショー。身近な物に隠れている科学の魅力を面白くて不思議なショーを通して伝えます。どんなビックリが待っているかお楽しみに!

○ワークショップ・セミナー

新エンタテインメント体験「Dive into the movie~新しいエンタテインメントへのアプローチ~」
日時:11月25日~27日
主催:早稲田大学
『来場者自らが映画のキャストとして出演し、その演技を観る』という今までに無かった全く新しいエンタテインメントの形を実現します。Future Cast Systemは、それを可能にしたシステムで、この技術は、2005年「愛・地球博」で実装され、163万人が体感しました。この新しいエンタテインメントの息吹を感じ取ってください。(この活動は、文部科学省 平成18年度科学技術振興調整費 重要課題研究等の推進「新映像技術ダイブイントゥザムービーの研究」の支援の下に推進しています。)

海の科学教育プログラムMAREと子供達に伝えるための科学コミュニケーション
日時:11月26日(日) 10:30-12:30
主催:NPO法人海の自然史研究所、ジャパンMAREセンター
カリフォルニア大学ローレンスホール研究所が開発しているMARE(マーレ)プログラムを実際に体験してもらい、子供達に科学を伝えるための手法としての科学教育プログラムを考える。

サイエンス・ブレインストーミング「脳科学と神経神話~科学と社会の健全な関係を探る~」
日時:11月25日(土)13:00-15:00
主催:脳を活かす研究会(「脳と社会」分科会)
脳科学は近年爆発的発展を見せている。その一方で、科学的根拠の曖昧な怪しげな「神経神話」が発生し、悪影響が懸念される。脳科学と社会との健全な信頼関係を築くには何が必要か?研究、報道、教育、行政など、幅広い分野の参加者による市民会議的座談会。

「若手理系人のためのキャリアセミナー」
日時:11月26日(日)14:00-18:00
主催:NPO法人サイコムジャパン
若手研究者や大学院生の方々を対象にキャリアアップ、キャリアチェンジに成功した若手の方の成功体験を聞いたり、キャリアアップ、チェンジを行う上で必要なスキルをワークショップで体験できる場をご提供します。

「サイエンスカフェフォーラム~サイエンスカフェのこれから~」
日時:11月25日(土)10:00-11:30 ポスターセッション 13:00-15:00 フォーラム
サイエンスカフェと一口にいっても、実に多様な形で実施されており、日本にあった運営方法についてまだまだ模索中である。各地の取り組みについて情報交換を行い、サイエンスカフェを今後いかにわが国に根付かせるかについて、様々な立場からの意見を求め検討を行う。

ワークショップ「21世紀型科学教育の創造4」プレイベント
講演会「科学技術リテラシーの構築と21世紀のデザイン」
日時:11月26日(日)16:00-18:00
主催:21世紀の科学教育を創造する会
登壇者:北原和夫(国際基督教大学)
理科離れの問題が大きく取り上げられている一方で、万民が共有すべき科学技術の知識、技量、考え方、すなわち、「科学技術リテラシー」とは何か、について、社会的合意が形成されているとはいえない。そのような「科学技術リテラシー」の構築は、実は我々の社会の将来像の構築と密接に関わっている、ということを指摘したい。

「科学リテラシー育成の試みをつなぐ~学校、企業、NPOなどの「科学教室」の実践から」(仮)
日時:11月25日(土)10:30-12:00 13:00-14:30
主催:NPO法人市民科学研究室
企業やNPOが運営する科学実験教室や、地域の特性を生かした体験型授業などが注目されている。学校との従来の枠にとらわれない連携により、様々な専門知を科学リテラシー育成に活用しようとする試みであり、科学コミュニケーターの活動の場としても、「地域/生活/環境」を主眼にした理科教育としても、新しい可能性を投げかけている。独自の取り組みで知られる団体が集い、その経験やノウハウを語り合い、今後を展望する。

「科学技術コミュニケーションにおける市民メディア・ポッドキャストの可能性」
日時:11月26日(日)13:00-16:00
主催:北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)
いわゆる市民メディアと呼ばれるコミュニティFM放送、ケーブルテレビや、ポッドキャスティング(インターネット放送)を活用して、各地で科学技術コミュニケーションの実践をしている関係者が集まり、既存の大手マスメディアとは一線を画するこうしたメディアが科学コミュニケーションツールとして今後どれほどの可能性があるかについて討論する。

「科学コミュニケーターのためのテキストづくりをめざして」(仮)
日時:11月26日(日)13:00-16:00
各機関で行われているさまざまな科学コミュニケーター養成の取り組みの中から、科学コミュニケーターが学ぶべき共通項を整理し、多様な科学コミュニケーション活動に携わる人々の基礎となるテキストづくりを目指す。

「参加型科学コミュニケーションの多様性」
日時:11月26日(日)10:00-12:00
主催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)
科学コミュニケーションの際に、一方向的に情報を伝えるだけではなく、人々をいかに巻き込み、場合によっては研究活動に参加してもらえるようにするかを考えていくべきだという議論が提起されるようになってきました。欧米ではこういった方法論の開発も盛んですが、日本では実践例は限られています。そうした実践例を紹介するとともに、今後日本社会であるべき参加型科学コミュニケーションについて議論します。

「日本におけるサイエンスショップの可能性」
主催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)
日時:11月26日(日)16:30-18:30
欧米では、大学が市民の要求に応えて研究を受託するサイエンスショップないCBR(コミュニティ・ベースド・リサーチ)と呼ばれる手法が注目されています。既存の技術移転機関との違いは、研究が非営利の資金で行われ、成果が広く公開のものになることです。大学と社会の関係の見直しが叫ばれる中、日本でも同様の機関が機能するかどうか、この問題に取り組むNGO関係者などもお招きして議論してみたいと思います。

「かがくナビ・ワークショップ」
日時:11月26日(日)13:30-15:30
「かがくナビ」利用者の中学生に、同ウェッブ・サイトの特徴である「コミュニティー」において公開される予定のプログラムをオンライン、オフラインで体験していただきます。プログラムに対する利用者の評価、2種類の場のコミュニケーションの違いなどを調べ、正式公開に反映させます。また同時にコミュニティーのサポーターの研修と教職員などに対するプレゼンテーションも行います。

○トークイベント

「サイエンスフロントライン」(仮称)
日時:11月25日(土)
最近の科学研究の話題を、1時間程度のセミナー形式で、複数開催する。多くの話題から、近年の科学の進展を広い視野で俯瞰できるイベント。

上記の他にも、英国から著名なサイエンスコミュニケーターを招いた講演会やサイエンスショーなども企画されています。詳細は、順次、HP等にて公開予定です。
※個別のイベントのスケジュール等は若干変更になる可能性があります。一部イベントの参加には事前応募が必要となります。応募は、ホームページ(http://www.scienceagora.jp)からで、10月1日より随時開始する予定です。