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【補足説明】

※1 磁気転移温度
通常、物質は十分高温では「常磁性」という磁性をもたない状態であるが、ある温度以下で「強磁性」などの磁性を示すようになる。その温度が「磁気転移温度」である。

※2 金属磁性体
鉄などのように電気の良導体でありながら磁性を持つ物質のことであるが、狭義には、電気伝導と磁性を同じ電子が担っている物質を指す場合もある。

※3 線膨張率ΔL/L0と線膨張係数α
熱膨張により長さが増加したとき、その比率は線膨張率としてΔL/L0=(L-L0)/L0で定義される。本質的には長さあるいは体積の温度変化を示す物理量である。それを温度微分して得られる数値、すなわち、線膨張率の傾きが、線膨張係数αであり、熱膨張の温度変化に対する割合を意味する。α(T)=(dL /dT )/L0で定義される。ここで、Tは温度、L は温度Tでの長さ, L0 は基準温度での長さ、μは10-6

※4 ヒートシンク
放熱のために使われる、金属などでできた板のこと。発熱のために誤動作する可能性のある部品の冷却に使用される。冷却ファンと組み合わせて利用されることも多い。半導体集積回路などの精密な電子デバイスに用いる場合は、そのデバイスと同じ熱膨張率をもったヒートシンクが不可欠で、熱膨張率制御のため負膨張材料が用いられる。熱伝導の良い方が冷却効率が高く、望ましい。