【注】

[注1]
 線形光学素子を用いた量子アルゴリズムのデモンストレーションは、1996年に竹内助教授によって提案され[PhysComp96]、竹内助教授[Phys. Rev. A,vol. 62, 032301(2000)]および米国のKwiat教授ら他によって実現されている。しかしこの方法では、光子を一つしか利用せず複数光子間のもつれ合いを用いなかったため、量子ビットの数の増加に対して素子の数が急速に増大してしまう問題点があった。その後、その問題を解決する、複数の光子間のもつれ合いを用いる方法として、1999年に米国のChuang教授らによって、もつれあった4つの光子と線形光学素子を用いる先駆的な方法が提案された。しかし、もつれあった4つの光子の生成方法が未解明であった。
[注2]
 単一光子源は、おもに、パラメトリック下方変換を用いる方法や、量子ドットを用いる方法で研究が進められている。入射光子数を識別する光子数検出器は、竹内助教授らによって開発されたもの[Appl. Phys. Lett. vol. 74, 1063(1999)]などが存在する。
[注3]
 1cm厚のガラスは、1度の温度変化で、1000ナノメートル(1000分の1ミリメートル)のびちぢみする。装置にもよるが、普通の音の振動も数百ナノメートル程度の経路長変化を与える。