【用語補足】

1.小胞体
 真核細胞の細胞質内に網目状に広がる膜系である。微細なため通常の光学顕微鏡では見ることがで きない。形態は細胞の種類によって多様であり、核の外膜と連続している。膜の細胞質側表面に多数のリボソームが付着している粗面小胞体と、リボソームが全く付着していない滑面小胞体とに大別されるが、それぞれの膜同士はところどころで連続している。粗面小胞体は、肝臓、膵臓などの分泌臓器細胞に発達し、分泌タンパク質や細胞膜タンパク質などを合成している。滑面小胞体は、タンパク質以外の脂肪、リン脂質、コレステロールなどの複合脂質を合成している。
2.シェーグレン症候群
 全身の外分泌機能を営む腺組織が障害される病気。主として涙腺・唾液腺がおかされる。単独でよりは膠原病(こうげんびよう)などに合併してみられることが多い。〔スウェーデンの眼科医シェーグレンが報告〕