<補足説明>

※1 セカンドメッセンジャー
 細胞外情報物質(ホルモンや神経伝達物質)が細胞膜にある受容体に結合した結果、細胞内に新たに生成、または流入する別種の細胞内物質のこと。代表的なセカンドメッセンジャーとしてはIP3, Ca2+, サイクリックAMP がある。セカンドメッセンジャーは、さらにその受容体を活性化するか、または何らかの効果器に働きシグナルの空間・時間的拡散や増幅を行い、多様な細胞機能を調節する。
※2 チオレドキシン
 標的タンパク質のジスルフィド結合(S-S 結合)を還元開裂させる活性をもつ低分子タンパク質。
※3 Da(ダルトン)
 分子や原子の質量を表す単位。炭素の同位元素12C(炭素)原子の1 個の質量を12Daとする。したがって、1Da=1.661x10-27kg。一般には、1molあたりのタンパク質の相対質量である分子量の単位として便宜的に使用している。
※4 4量体
 分子やポリペプチド鎖などの単量体が4個重合したり、会合したものをいう。IP3R は4量体を形成することで、そのCa2+放出機能を発揮することができる。
※5 in vitro(インビトロ) in vivo(インビボ)
・in vitro:生体から物質などを取り出して試験管などで実験を行なうこと。
・in vivo:生体の各部が自然のまま置かれた状態で実験などを行うこと。