地中を映像化し、地雷を探知する地中レーダ

 現在、地雷探知作業には主に金属探知機が用いられており、作業者は金属探知機の反応音を拠り所に探知作業を行っています。しかしながら、誤警報が多く、地雷による反応は1000回に1回の割合ともいわれています。
 地中レーダは、電磁波を地中に照射し、埋まっている物からの反射波を受け取って地中の様子を把握する技術です。本技術を用いれば、地雷探知作業者に地中の映像を提供することができ、誤警報を大幅に低減させて安全かつ効率的な作業を実現することが期待されます。

地中レーダ装置模擬地雷
(試験は模擬地雷を埋めて実施する)
地中レーダによる地中の映像:〔左〕3次元映像、〔右〕水平面断層映像
(左下の円形の像が模擬地雷の映像。