図3 移植片対宿主反応の際のPIR-A・PIR-Bの関与を示す模式図
 ドナーの細胞上のMHCクラスI分子を認識したレシピエントの樹状細胞上のPIRは樹状細胞の活性を調節するが、PIR-Bが無いとPIR-AだけがMHCクラスIを認識し、活性化シグナルだけを伝達する。ドナーの非自己反応性T細胞がこの結果、より活性化し、レシピエントの細胞を攻撃して移植片対宿主病が強くなる。このときに免疫反応を増強するサイトカイン(免疫細胞から分泌される低分子タンパク質で、他の免疫細胞の活性を調節する)は主にインターフェロンγである。

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