<用語説明>

1) 同位体:同じ原子でも質量数が異なる原子を互いに同位体であると言い、動物は同位体を区別せずに利用している。自然条件下において炭素には、12C、13Cの2種類の同位体が存在する。13C同位体存在比(atom%)は(13C/(12C+13C)、モル比)より求められ、炭素の天然存在比は、12C:13C=98.892:1.108である。
2) 13Cトレーサー実験: 13Cは安定性が高く反応特性が12Cと全く同じであることを利用して、生物における炭素の取り込み並びに代謝を解析する研究におけるマーカーとして広く用いられている。通常の実験方法としては、密閉した容器内に含まれる二酸化炭素を吸着した後、13Cを含む二酸化炭素を付加し、取り込み量並びに代謝物質を解析する。
3) 核磁気共鳴(NMR)測定: 13C原子の周りの情報から、試料の化学構造を決定するのに用いられる測定方法。同じ分子でも構成する同位体の差異によって、基準物質のスペクトルからの位置(化学シフト)が異なる。

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