図2
図2 Al-Ni-Co正10角形準結晶のADF-STEMによる原子像。
(a)は室温(約20℃)で、(b)は高温(約830℃)でそれぞれ撮影した。
図中赤で示した直径約2ナノメートルの10角形は、この準結晶の構造単位と考えられている原子クラスターである。
高温においては、5角形を基本とする準格子(b中の黄点線)点上にある特定クラスターの中心近傍でコントラストが著しく強くなっている。
この強度上昇は、クラスター中心にあるアルミニウム原子の熱振動振幅が異常に大きいためであると考えられる。

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