図の説明


図5. 記憶想起信号の立ち上がり時間。傍嗅皮質(A36)では、大部分のニューロンが刺激提示後200ミリ秒以内に記憶想起信号を発生します。ところがTE野に想起信号が広まるのには、300-700ミリ秒かかります。この時間差(中央値で約350ミリ秒)は、前向き情報処理の場合に必要な時間差(TE野から傍嗅皮質に向かう時に約10ミリ秒)に比べて極めて大きく、記憶想起過程にはニューロンネットワークの新しい信号伝播原理が含まれていることがわかります。

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