図の説明


図2. 記憶システムの重要な部分は大脳側頭葉の中にあります。陳述記憶は、大脳新皮質連合野(視覚記憶の場合にはTE野)と海馬を含む大脳辺縁系との相互作用により、創られ想起されます。本研究で、記憶を想起するときには、辺縁系に属する傍嗅皮質からTE野へ向かって逆向性の信号が伝播して行くことがわかりました。この「逆向性信号伝播」は、物体を見るときに必要な「前向き信号処理」(網膜からTE野さらに辺縁系へと伝わっていく)とはまったく異なった新しいメカニズムに由来します(図5参照)。

This page updated on January 26, 2001

Copyright©2001 Japan Science and Technology Corporation.

www-pr@jst.go.jp