(お知らせ)
平成12年12月13日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
TEL:048-226-5606

難波プロトニックナノマシンプロジェクトの成果について

回転するアセンブリーナノマシン
−細菌べん毛が回転機構を用いて自ら蛋白質を組み上げ成長する過程の解明−
(米国科学誌「サイエンス」への掲載)

論文名: The Bacterial Flagellar Cap as the Rotary Promoter of Flagellin Self-Assembly
(細菌べん毛のキャップは回転機構によりフラジェリン自己集合を促進する)
doi:10.1126/science.290.5499.2148

 生物の身体は、ゲノム情報の翻訳によって生産された蛋白質の自己集合により構築される。多くの場合その自己構築(セルフアセンブリー)を促進するナノマシンの活躍が必要であり、そしてこのナノマシンもまた自己構築された蛋白質複合体である。科学技術振興事業団創造科学技術推進事業(ERATO)難波プロトニックナノマシンプロジェクトでは、多くの細菌が泳ぐために備えている駆動機関「べん毛モータ」とそのモータにより高速回転される細長いらせん型プロペラ「べん毛繊維」の構造や機能を研究する中で、フラジェリンと呼ばれる蛋白質分子が自己集合し次々と積み重なってべん毛を形成・伸長していく際に、常に必要な「キャップ」と呼ばれる構造を持つ別の蛋白質複合体が、べん毛先端で回転しながらまさにナノマシンと呼ぶにふさわしいダイナミックな働きをしてべん毛の成長を助ける様子を初めて明らかにした。この成果は、米国科学誌「サイエンス」(平成12年12月15日発行)に掲載される。

研究実施機関
科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業 難波プロトニックナノマシンプロジェクト
 研究員 米倉功治眞木さおり、今田勝巳
 総括責任者 難波啓一(松下電器産業(株)先端技術研究所リサーチディレクター)
ボストン大学医学部生物物理学科(米国)
 David G. Morgan(博士研究員)
ブランダイス大学ローゼンスチール基礎医科学研究センター(米国)
 David J. DeRosier(教授)
ベスプレム大学物理学科(ハンガリー)
 Ferenc Vonderviszt(準教授)
*この研究についての問い合わせ先
科学技術振興事業団 創造科学推進事業 難波プロトニックナノマシンプロジェクト
技術参事 大木芳正
TEL:0774-95-5033 FAX:0774-95-5034

This page updated on December 15, 2000

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