(お知らせ)

平成12年12月6日

東京大学気候システム研究センター
科学技術振興事業団

人為起源エアロゾルの間接効果に関する発見と、
その実証のための観測実験開始について

 人為起源エアロゾルの間接効果に関する画期的な成果の発表とそれを実証するための観測実験開始のお知らせのために、下記の要領で記者会見をおこないます。ご参加くださいますようご案内いたします。

 東京大学気候システム研究センターの中島映至教授のグループは、人為起源の大気汚染エアロゾルが引き起こす大規模な雲の変化を世界で姑めて人工衛星観謝と気候モデルシミュレーションによって総合的に解析し、その冷却効果の定量的評価に成功した。またこの評価を実証するため、科学振興事業団(理事長 川崎 雅弘)が進めている戦略的基礎研究推進事業の研究テーマ「アジア域の広域大気汚染に関する大気粒子環境の変調」の一環として、12月13日より奄美大島周辺で航空機観察を実施する予定である。
 中島映至教授らのグループは衛星解析と気候モデルによって人為起源エアロゾルが地球規模で拡散している様子を世界に先駆けて示してIPCC第3次報告書でも取り上げられているが、このたび、さらにアジア域や欧米域の工業活動の盛んな地域で発生する大気汚染エアロゾルによって低層の雪が大規模なスケールで変質している現象を発見した。このような雲の変質は雲の反射率を増加させるため、地球温暖化を相殺する間接効果をもつことが航空機観測などで予測されていたが、その全域規模の大きさは良く知られておらず、IPCC第3次報告書でも温暖化予測のためのもっとも大きな不確定要因のひとつとされている。今回の評価ではその大きさは温暖化を著しく相殺する大きさであることが明らかになった。この成果は近く、米国地球物理学会誌で発表予定である。

 上に示した画期的な発見を地上観測によって実証するために、12月13日より科学技術振郵事業団との共同チームは奄美大島周辺で航空機観測を実施する予定である。会見では観測計画の詳細についても説明する。

1.出席者  東京大学気候システム研究センター  中島映至教授
 千葉大学環境リモートセンシング研究センター  高村民雄教授
 気象庁気象研究所  内山明博主任研究員
2.日時  2000年12月6日(水)午前13時から14時まで
3.場所  東京大学気候システム研究センター会議室
 〒153−8904 東京都目黒区駒場4−6−1
 小田急線東北沢駅下車徒歩 10分
 井の頭線駒場東大前駅下車徒歩10分
(地図はhttp://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/にあります)
 
本件問い合わせ先
     東京大学気候システム研究センター研究協力掛
     電話:03−5453−3950 FAX:03−5453−3964

     科学技術振興事業団 基確研究堆進部
     電話 048−226−5635  FAX:048−226−1164
 

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