別紙1

計算科学技術活用型特定研究開発推進事業
平成12年度 選定された研究開発課題一覧


物質・材料分野
課 題 名 ナノスケールデバイス設計に向けたデジタルファクトリの構築
代表者(所属) マルイズミ タクヤ
丸泉 琢也((株)日立製作所 基礎研究所)
課題の要旨 第一原理材料解析、メゾ力学弾塑性解析、粒子ベースデバイス解析、そしてこれら技術を複合する連成解析技術からなるデジタルファクトリを産・官・学の連携により開発、ナノスケールデバイスの先行基礎研究加速と支援を目指す。

生命・生体分野
課 題 名 バーチャル・ハート:突然死予防のための心臓電気現象の包括的シミュレータの開発
代表者(所属) スギマチ マサル
杉町 勝(国立循環器病センター研究所)
課題の要旨 遺伝子・イオンチャンネル情報から心臓全体の電気・機械的活動を再構築する包括的大規模シミュレータ(バーチャル・ハート)を開発し、先進国の主たる死因となっている致死的不整脈の機序解明や診断治療戦略の作成に役立てる。

環境・安全分野
課 題 名 海洋環境保全技術としての海氷変動予測の実用化
代表者(所属) ヤマグチ ハジメ
山口 一(東京大学大学院 工学系研究科 環境海洋工学専攻)
課題の要旨 大気・海氷・海洋の干渉機構を明らかにし、これまで20~30%程度であった海氷変動予測計算の精度を10%程度にまで高め、1)氷海生物環境の機構解明と保全、2)構造物・船舶への氷荷重推定と崩壊予測、3)氷海流出油の拡散予測、4)数値気象・海象予報の高精度化、への実用化を行う。

地球・宇宙観測分野
課 題 名 宇宙シミュレーション・ネットラボラトリーシステムの開発
代表者(所属) マツモト リョウジ
松元 亮治(千葉大学 理学部 物理学教室)
課題の要旨 これまで別々に用いられてきた天体シミュレーション用とスペースプラズマシミュレーション用のコードをネットワーク上で統一的に扱い、シミュレーションの実施を支援するとともに、シミュレーション結果をデータベース化して研究者の共有資産とするネットラボラトリーシステムを開発する。

This page updated on May 18, 2000

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