別紙3

「場と反応」研究領域活動・事後評価報告書
-平成11年度終了研究課題-

平成12年2月15日
領域総括 吉森 昭夫

1. 研究領域の概要
 この研究領域は、分子や原子をとりまく物質的、エネルギー的な環境としての「場」と原子や分子の相互作用およびそれに伴う物質の生成・変化の過程(反応)との関係に着目するものである。すなわち、反応の各過程におけるエネルギー状態、スピン状態、あるいは物質の相の変化などが場からどのような影響を受けているのか、さらには、その影響が、物質の生成・変化の過程での選択性、活性化、応答性、構造の秩序化や安定性などにどのように寄与しているのかを探求するものである。具体的には、物理的、化学的な場、生体の場などにおける原子や分子の挙動、状態変化、相互作用の解明、さらには場を用いた反応の時空間的制御および物質選択性の検討、機能的な場の設計および創出などの研究を含む。
2. 研究課題、研究者名
別紙一覧表参照
3. 選考方針  
 独創的な発想に恵まれ、活力に富む基礎研究であり、研究内容に具体性があるもので上記領域の概念に含まれる研究課題であること、および研究者が能力、意欲に富み、自ら研究を実施する者を優先することを基本方針として書類審査、面接審査及び総合審査の各選考委員会を開催し選考した。
4. 選考の経緯
審査 書類審査 面接審査 採用者数
対象数 244人 20人 11人
5. 研究実施期間
平成8年10月~平成11年9月
6. 領域の活動状況
領域会議:9回の領域会議と分科会を3回実施。
研究報告会:東京、大阪各1回実施(公開)。
領域総括の研究実施場所訪問:研究開始に際し全研究者訪問。
7. 評価の手続き
領域総括個人が研究者からの報告・自己評価を基に領域アドバイザーの協力を得て行った。
(評価の流れ)
平成11年9月 研究期間終了
平成11年11月及び12月 研究報告会を東京及び大阪で開催
平成12年1月まで 研究報告書及び自己評価提出
平成12年2月 領域総括による評価
8. 評価項目
(イ) 外部発表(論文、口頭発表等)、特許、研究を通じての新たな知見の取得等の研究成果の状況
(ロ) 得られた研究成果の科学技術への貢献
9. 研究結果
 当然のことながら、さきがけ研究21のような研究は必ずしも当初にたてた研究計画に沿って展開するわけはなく、それたわき道に大きな成果がころがっている場合もある。11名の研究者の場合は、期待した道に期待以上の大きな成果を得た場合、期待した道でないところに予想しなかった大きな収穫を得た場合などさまざまであった。そして3年間いづれにしてもそれぞれの研究の段階に応じて研究者は最善を尽くしたと総括としては考えている。
10. 評価者
領域総括:吉森 昭夫

領域アドバイザー氏名(肩書きは現職)
安保 正一 大阪府立大学工学部 教授
井上 頼直 理化学研究所光科学研究室 主任研究員・播磨研究所長代理
潮田 資勝 東北大学電気通信研究所 教授
北澤 宏一 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
小林  誠 高エネルギー加速器研究機構 教授
関  一彦 名古屋大学物質科学国際研究センター 教授
堀越 佳治 早稲田大学理工学部 教授
八木 克道 東京工業大学理学部 教授
米山  宏 国立阿南工業高等専門学校 校長

参考


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