お知らせ


平成11年10月21日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話048-226-5606(広報担当)

戦略的基礎研究推進事業における
研究領域「単一分子・原子レベルの反応制御」、「脳を知る」、
「極限環境状態における現象」、「量子効果等の物理現象」の
シンポジウムの開催について

  科学技術振興事業団(理事長 中村 守孝)は、平成7年度に戦略的基礎研究事業を発足させ、基礎的研究の推進を図ってまいりました。この事業は「科学技術創造立国」を目指し、明日の科学技術を切り開くとともに、新しい産業の創造につながる知的資産の形成を図るため、科学技術振興事業団が大学や国立試験研究機関などと委託研究契約または共同研究契約を締結し、基礎研究を推進するもので、現在15研究領域で事業が推進されています。

 この度、研究領域「単一分子・原子レベルの反応制御」、「脳を知る」、「極限環境状態における現象」、「量子効果等の物理現象」のシンポジウムを下記の通り開催しますのでお知らせ致します。このシンポジウムは、これまでの研究で得られた成果と今後の予定などを皆様方に紹介することを目的としています。

 なお、研究領域「単一分子・原子レベルの反応制御」は、単一分子・原子レベルの反応に注目し、新規な物質や狙った物質を得る各種の化学反応の研究を対象とするもので、反応場での分子・原子レベルの反応を理解し、それを制御する反応等を物理・化学・生物的観点から追求すること等が含まれます。
 研究領域「脳を知る」は、脳機能の解明のうち、人間たる所以の根元である脳の働きの理解を目標とする研究を対象とするもので、「脳の発生分化機構」「神経回路網の構造、機能と形成機構」「脳の高次機能(記憶、学習、意識、情動、認識と生体リズムなど)」「コミュニケーションの脳機能」の解明を目標とします。
 研究領域「極限環境状態における現象」は、極限環境下における物質の現象についての研究を対象とするもので、超高温、極低温、超高圧、超高磁場、極高真空、微小重力場等の極限状態において特異な物理・化学的現象を示す物質を分子・原子・電子のレベルで解明すること等が含まれます。
 研究領域「量子効果等の物理現象」は、原子レベルで制御された極微細構造に特異的に現れる、量子効果などの物理現象についての研究を対象とするもので、半導体、金属などに形成される人工ナノ構造、自己組織性分子などに現れる電子と光子が量子性を示す現象、スピン自由度に関連する新規な現象、極微細領域に現れる量子効果以外の先端的研究などを対象とします。


・「単一分子・原子レベルの反応制御」第3回シンポジウム ~領域の全体像~
・「脳を知る」シンポジウム"脳神経科学の最先端1999"
・「極限環境状態における現象」シンポジウム
・第3回「量子効果等の物理現象」シンポジウム


This page updated on October 26, 1999

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