用語説明


注1 磁気バブルとは
磁性薄膜の垂直な方向に、適当な磁場を加えたときに生ずる小さな円柱状の磁区(バブルドメインともいう小領域)で、磁化の方向が揃っているような最小の区域。

磁気バブルの有無を二進法の1と0に対応させ、大容量の磁気記録や理論計算を行わせることができる。 磁気バブルメモリは大量の情報を安定に蓄えることができるのが特徴で、今日実用に供されている。
図1
注2 走査型ホール素子顕微鏡とは
半導体からなる基板の一方向に電流を流し、これに垂直な向きに磁場をかけると、両者に直角の方向に電圧(V)が生じる(ホール効果)。電圧(V)の大きさは磁場に比例するため、電圧(V)を測定することにより磁場を検知できる(ホール素子)。このホール素子をミクロンレベルまで微小化し、縦、横、高さ方向に動かして、試料の表面から生じる磁場がどのように変化しているか調べる装置。
図2
注3 強磁性体とは
外部から磁場をうけない状態で磁化を持っている物質、常識的には磁石につく物質が強磁性体である。 Fe,Co,Ni などの金属とそれらの合金、各種のフェライト(3価の鉄イオンを含む複合酸化物)は代表的な強磁性体。

This page updated on July 8, 1999

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