その他のお知らせ
平成31年4月17日
東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
東京工業大学附属科学技術高等学校による次世代人材育成事業スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業における不適切な事務処理について
JST(理事長 濵口 道成)は、平成31年3月28日に国立大学法人東京工業大学(以下「東工大」)より、東京工業大学附属科学技術高等学校(以下「附属高校」)によるSSH支援事業に係る経費の執行において、JSTにおけるSSH支援事業に係る基準で支出することができない経費の支払を受けるために、講師謝金として勤務日数等を増やして請求する不適切な事務処理があったとの報告を受けました。なお、平成30年12月21日に同校事業にかかる事務処理について懸念があると東工大からJSTに連絡があり、事実関係の確認が必要とされていました。
引き続き、本件について精査を進め、厳正に対処して参ります。
不適切な事務処理に関する東工大からの報告の概要
平成28年度及び平成29年度のSSH支援事業において、附属高校の経理担当者(以下「担当者」)が、SSH活動としての授業での英文アブストラクト作成指導に係る事業者への支払いに必要な経費(平成28年度1,053,500円、平成29年度1,726,780円)のうち、JSTにおけるSSH支援事業に係る基準で支払うことができない経費(一人当たり1日3時間を超える部分の謝金等)について、講師謝金に係る日数や時間を調整することにより支払われるよう不適切な事務処理を行ったという報告を受けました。
この処理は、担当者がJSTに提出する要求書の証憑(ひょう)である勤務実績簿について、講師の勤務日数、時間数を増やして、JSTに支払請求を行ったものです。
参考1:スーパーサイエンスハイスクール支援事業
文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて、生徒の科学的能力や科学的思考力等を培うことで、将来社会を牽引する科学技術人材を育成するための取組です。
参考2:当該事業名およびSSH指定期間等
事業名 | 東京工業大学附属科学技術高等学校の指定期間 | 不適切な事務処理のあった年度の経費支援総額 |
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次世代人材育成事業 スーパーサイエンスハイスクール (SSH)支援事業 |
第1期:平成14年度~16年度 (2002年度~2004年度) 第2期:平成17年度~21年度 (2005年度~2009年度) 第3期:平成22年度~26年度 (2010年度~2014年度) 経過措置(**):平成27年度(2015年度) 第4期:平成28年度~令和2年度 (2016年度~2020年度) |
平成28年度:9,000,000円 平成29年度:9,000,000円 |
*JSTは指定校と共同研究契約を締結し、支援を実施しています。
**経過措置:5年間の指定終了後、指定校が希望する1~2年間の指定終了時期までの経過的な措置