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佐賀大学の研究者による戦略的創造研究推進事業の研究費不正使用に対する処分について

平成30年2月26日

東京都千代田区四番町5-3

科学技術振興機構(JST)

JST(理事長 濵口 道成)は、平成29年8月に佐賀大学から提出を受けた調査報告書に基づき、その内容を精査した結果、大学に研究委託したJST事業に係る委託研究費の執行において不適正な経理処理があったことを確認しました。

このため、JSTは、同大学、研究者に対して、以下2.の措置を講じました。

1.不正使用と認定した事業名および不正使用額

事業名研究課題または研究題目名研究実施期間不正認定額 不正認定期間
戦略的創造研究推進事業 ACCEL菌根菌利活用のための診断技術の開発平成28年度委託研究費分
5,520円
平成28年度

2.措置の内容

(1)研究費などの返還請求
大学に対し、不適正な経理処理により支払われた委託研究費に間接経費(30%)および遅延損害金(年5%)を加算しての返還を求め、全額返還されました。
(2)申請等資格制限
同大学の駒井史訓元教授に対して、JSTの全事業への申請資格および共同研究者として参加する資格を平成30年4月から平成32年3月までの2年間制限します。

3.再発の防止について

このような事態が再発しないよう学内の研究者等への周知徹底を行うなど、公的研究費の適正な使用のための改善措置を確実に実施されるよう文書により佐賀大学に要請しました。