出資型新事業創出支援プログラム（ＳＵＣＣＥＳＳ）における
株式会社アクセルペースへの出資実行について

ＪＳＴ（理事長　中村 道治）は、出資型新事業創出支援プログラム（ＳＵＣＣＥＳＳ）において、株式会社アクセルスペース（本社：東京都千代田区、代表取締役ＣＥＯ　中村 友哉、以下「アクセルスペース社」という）からの第三者割当増資^注１）の引き受けを実施致しました。

アクセルスペース社は、ＪＳＴの平成１８年度　独創的シーズ展開事業　大学発ベンチャー創出推進※において「新しい宇宙利用市場の生成を目指した低コスト・短期開発の超小型衛星の研究開発」（開発代表者：中須賀 真一（東京大学　教授）、起業家：中村 友哉）として採択され、その研究開発成果をもとに、平成２０年８月に代表取締役ＣＥＯ　中村 友哉らが設立したベンチャー企業です。（https://www.jst.go.jp/pr/jst-news/pdf/2013/2013_10_p12.pdf）

現在アクセルスペース社では、一般的な大型衛星の１／１００となる１機数億円という低コストの超小型人工衛星（重さ１００ｋｇ以下級）の設計開発を事業の中心とし、自社で開発した超小型人工衛星向けコンポーネントの大学等研究機関向け販売も行っています。アクセルスペース社では今後低コストのメリットを最大限生かし、地上分解能２．５ｍでの地球観測が可能な超小型の地球観測（リモートセンシング）衛星「ＧＲＵＳ（グルース）」を複数機運用する地球観測網（コンステレーション）を構築し、地球観測画像データを提供する事業を展開する計画です。

ＳＵＣＣＥＳＳでは今後も、ＪＳＴの研究開発成果を実用化しようとするイノベーティブなベンチャー企業に対して、成長資金の供給や関係機関のネットワークを活用したサポートを提供することにより、実用化を通じた先端技術の社会への還元を進めていきます。（ホームページＵＲＬ：https://www.jst.go.jp/entre/ ）

※独創的シーズ展開事業「大学発ベンチャー創出推進」では、大学・公的研究機関などの研究成果を基にした起業および事業展開に必要な研究開発を推進することにより、イノベーションの原動力となるような強い成長力を有する大学発ベンチャーを創出し、これを通じて大学などの研究成果の社会・経済への還元を推進することを目的としていました。本事業は「研究成果最適展開支援プログラム（Ａ－ＳＴＥＰ）」を経て、制度改革のうえ「大学発新産業創出プログラム（ＳＴＡＲＴ）」として実施されています（詳細情報：https://www.jst.go.jp/start/ ）。