「生命情報データベース高度化・標準化 第Ⅱ期」の中間評価について
「生命情報データベース高度化・標準化 第Ⅱ期」の中間評価について
平成21年1月28日
研究基盤情報部
バイオインフォマティクス推進事業「生命情報データベース高度化・標準化 第II期」における研究開発課題の中間評価を実施した。これは、課題毎に、研究開発の進捗状況及び研究開発成果を把握し、これを基に適切な予算配分、研究開発計画の見直しを行う等により、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目的として、「バイオインフォマティクス推進事業の課題評価の方法等に関する達」(平成15年10月1日 平成15年達第74号)に基づき実施したものである。
1.中間評価の目的
課題毎に、研究開発の進捗状況及び研究開発成果を把握し、これを基に適切な予算配分、研究開発計画の見直しを行う等により、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目的とする。
2.対象となる研究開発課題
- (1)「ホヤプロテイン統合データベースの構築」
- 代表研究者:稲葉 一男(国立大学法人筑波大学下田臨海実験センター 教授)
- (2)「ゲノムと環境の統合解析による生命システムの機能解読(KEGG)」
- 代表研究者:金久 實(国立大学法人京都大学化学研究所 教授)
- (3)「バイオ基幹情報資源の高準化と共用化」
- 代表研究者:菅原 秀明(大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 特任教授)
- (4)「オントロジーによるパスウェイの高度化および国際標準化 (INOHパスウェイデータベース)」
- 代表研究者:高木 利久(国立大学法人東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
- (5)「蛋白質構造データバンクの国際的な構築と高度化(PDBj)」
- 代表研究者:中村 春木(国立大学法人大阪大学蛋白質研究所 教授)
- (6)「メタボロームMSスペクトル統合データベースの開発 (Metabolome-Mass Spectral Database)」
- 代表研究者:西岡 孝明(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 先端生命科学研究所 教授)
- (7)「マルチモーダル統合バイオDB(Multimodal BIODB)」
- 代表研究者:森下 真一(国立大学法人東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
3.研究開発実施期間
平成18年度採択課題:平成18年4月から平成23年3月31日まで(5年間)
4.評価項目および基準
- ア 研究開発の進捗状況と今後の見込み
- ・当初の研究開発計画から見た進捗状況
・国内外のデータベース高度化・標準化の動向と比較して研究開発の意義
・研究開発の今後の進め方 - イ 研究開発成果の現状と今後の見込み
- ・現状での成果
・現在および今後の成果の生命科学、研究基盤、バイオ産業への貢献度
5.中間評価の進め方
統括、バイオインフォマティクス委員会委員が評価者を務め、予め代表研究者作成の報告資料に目を通し、研究開発課題ごとに代表研究者にヒアリングを行い、その後評価者が各自中間評価票を作成し、統括がそれらをまとめ、被評価者の意見を聞いた後、全評価者の合意を得て報告書を作成した。なお、中間評価の進め方については下記の通りである。
- (1)代表研究者が研究開発実施中間報告書を作成(平成20年10月)
- (2)研究開発実施中間報告書等を統括・バイオインフォマティクス委員会委員に送付(平成20年10月)
- (3)バイオインフォマティクス委員会を開催(平成20年11月4日)
- ・代表研究者が実施内容、成果等を説明
・質疑応答
・各バイオインフォマティクス委員会委員が中間評価記入票を作成 - (4)統括による中間評価結果報告書の作成(平成20年12月~平成21年1月)
- ・各バイオインフォマティクス委員会委員が作成した中間評価記入票をもとに、中間評価結果報告書案を作成
・各代表研究者に中間評価結果報告書案を提示し、意見交換
・中間評価結果報告書をとりまとめ - (5)JST理事会議等に報告するとともに一般に公開
6.評価者
- バイオインフォマティクス推進センター統括
- 勝木 元也 (大学共同利用機関法人自然科学研究機構基礎生物学研究所 名誉教授)
- バイオインフォマティクス委員会委員 (五十音順)
- 田畑 哲之 (財団法人 かずさディー・エヌ・エー研究所 副所長)
深海 薫 (独立行政法人理化学研究所 バイオリソースセンター 情報解析技術室 室長)
藤山 秋佐夫 (大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授)
松田 秀雄 (国立大学法人大阪大学大学院情報科学研究科 教授)
吉田 光昭 (国立大学法人東京大学 名誉教授)
7.中間評価結果
別紙に記載のとおりである。