BIRDとは

バイオインフォマティクス推進事業

JSTは、膨大かつ多種多様な生物情報を整理統合し、そこから有用な知識を見出すことにより、新しい産業の創出、新しい医療の開拓、新しい農業の構築へと発展することを可能とする情報生物科学(バイオインフォマティクス)の発展の推進及びそれを基盤とした21世紀の新しい生物科学の創造を目指してバイオインフォマティクス推進センターを設置し、統括、副統括の指導のもと、本事業を実施しています。

1. 生物情報データベースの高度化・標準化

膨大な生物情報から有用な知識を発見したり実験計画の立案をしたりするために不可欠なデータベースの構築やその高度化を行います。また、これらのデータベースを有機的に統合化し、生物をシステムとして理解することを可能とするとともにそれを産業に活用できる環境を整備します。この統合化のために必要となるデータの表現方法(オントロジー)の開発・標準化にもあわせて取り組みます。

2. バイオインフォマティクスの創造的研究開発

情報科学と生物科学との融合したアプローチにより、多様な生物情報から生物現象の原理や法則を発見し体系化することを目指す研究開発課題を募集し、採択された課題の研究開発を推進します。得られた成果は広く利用できるよう公開し、これらの成果がバイオインフォマティクスの発展および新しい情報生物学創造のインセンティブとして機能し、これを基盤として新たな生物科学が樹立されるよう支援します。

3. 新しい情報生物学の創造のためのインキュベーションセンター

本施策で開発されるデータベースや解析ツールを始めとした、種々のバイオインフォマティクス技術を活用できる人材を育成するための研修講座を開設します。 また、このような活動と合わせて、情報科学や生物科学に限らず幅広い分野の学生や若手研究者が自由に交流できるセミナーを企画したりそのための場所や計算機資源を提供したりするなどして、新しい情報生物学の創造を促進します。

[統括・副統括]

統括 勝木元也(大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 名誉教授)(平成13年度-平成23年度)
副統括 高木利久(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)(平成13年度-平成20年度)

[参考情報]

科学技術会議ライフサイエンス部会ゲノム科学委員会「ゲノム情報科学におけるわが国の戦略について」(平成12年11月)
 要約
 本文

[お問い合わせ先]

国立研究開発法人科学技術振興機構 
バイオサイエンスデータベースセンター 
東京都千代田区四番町5番地3
  TEL 03-5214-8491 FAX 03-5214-8470