領域とテーマ

(平成29年度重点公募テーマ設定用)運営統括メッセージ

1.「超スマート社会の実現」

前田章 運営統括のメッセージ

第五期科学技術基本計画の目標である「超スマート社会」の実現(Society5.0)に向けては、幅広い技術の開発と、それらの技術を連携させ、社会実装によって具体的な価値を実現する取り組みが必要です。

今回スタートする未来社会創造事業では、研究開発課題の推進にステージゲート方式を採用します。すなわち大きなビジョンとチャレンジングな目標を設定し、プロジェクトの最初の段階でその実現可能性を検証した上で本格的な研究開発に移行することを前提にしています。特に「超スマート社会」に関しては、科学技術イノベーション総合戦略で示されている11システム※については各プロジェクトがスタートしているものの、それらを連携させた全体システムのコンセプト・アーキテクチャはまだ十分に固まっていません。本領域の重点公募テーマに関しては、このようなプロジェクトの進め方と領域の特徴を踏まえた上で、幅広くテーマを提案してください。

このような考え方に基づき、例えば次のような方向性の提案を歓迎します。

(1)「超スマート社会」の実現(Society5.0)のコンセプト・アーキテクチャを示し、その実現において必要不可欠な仕組みに関するもの

(2) 科学技術イノベーション総合戦略で示されている11システムのシステム間連携によって新たな価値を創出するもの

(3) 社会実装にあたっての課題を解決するもの。特に人を社会システムの重要な要素として取り扱う考え方や、既存のシステムをどう発展させていくかというトランジションマネジメントに関するもの

※エネルギーバリューチェーンの最適化、地球環境情報プラットフォームの構築、効率的かつ効果的なインフラ維持管理・更新・マネジメントの実現、自然災害に対する強靱な社会の実現、高度道路交通システム、新たなものづくりシステム、統合型材料開発システム、健康立国のための地域における人とくらしシステム、おもてなしシステム、スマート・フードチェーンシステム、スマート生産システム。
(科学技術イノベーション総合戦略2016)http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/2016.html

また、上記の内容に限らず、「社会の新しい価値」について下記のような提案も歓迎します。

「超スマート社会」はIoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)、ビッグデータ解析、などの情報通信技術(ICT)の進展によって、サイバー空間と現実空間がつながることで、生産・流通・販売、交通、健康・医療、金融、公共サービス等の幅広い産業構造の変革、人々の働き方やライフスタイルの変化、など新しい価値やサービスが次々と創出され、人々に豊かさをもたらす社会とされてます。

提案に当たっては、ICTを用いてどのような価値が創出されることを期待するか、可能な限り具体的に記述していただくことを望みます。

・「超スマート社会」の例示については下記をご参照ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201601/detail/1374226.htm

2.「持続可能な社会の実現」

國枝秀世 運営統括のメッセージ

高度成長を求める社会の流れが終わり、持続可能(sustainability)という言葉が国際的に認知されてから、30年の月日が経とうとしています ※1 。当初、開発にあたっての環境保全を考慮して使われ始めたこの言葉は、現在では社会や経済などの人間活動全般にわたって適用されるようになりました。

我が国の置かれた状況に注目すると、20年以上に亘って経済が停滞 ※2 し、少子高齢化の進行で総人口減少が始まるなど、国民生活の持続可能性が危ぶまれています。特に、日本が得意としていた製造業をはじめとする多くの科学技術産業の国際競争力にかげりが見られることは、皆さんも実感しておられることと思います。ノーベル賞の受賞が続くなど日本の基礎科学の活躍の一方で、欧米諸国や近隣諸国と比較して産業におけるイノベーション創出が低い状況にあることが報告されています ※3

本領域では、資源、食料の確保、少子・超長寿社会を維持するためのインフラ、ものづくり、環境づくりなど、持続可能な社会を生み出す提案を広く集めたいと思います。また本事業全体では「実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)を目指した研究開発を実施し、研究成果を産業や社会に積極的に展開する」ことを目標とすることから、概ね8年後には産業界に対してビジネスのシーズとして示すことができ、将来的に社会にインパクトある成果を生み出せるような提案を求めています。

※1: Our Common Future(国連環境と開発に関する世界委員会、1987年)
※2: World Economic Outlook Databases (IMF、2016年10月)
※3: 第3回全国イノベーション調査報告 (科学技術・学術政策研究所、2014年)

3.「世界一の安全・安心社会の実現」

田中健一 運営統括のメッセージ

あなたが必要だと考える「安全・安心」は何ですか?

私たちが生きる社会は、常に変化しています。インターネットの普及により、誰もが世界中の人と繋がり、簡単にコミュニケーションできるようになりました。その反面、サイバー攻撃やテロのリスクが高まるなど、より確かなセキュリティーの担保が必須となっています。

地震、ゲリラ豪雨、台風などの自然災害だけではなく、私たちの日々の暮らしに不可欠な空気、水、食料などの安全・安心に対する備えも求められています。

少子高齢化に伴い、我が国では65歳以上の人口が全体の26% ※1 を超えています。高齢になっても生き生きと自分らしく、質の高い生活を送ることができる社会の実現も喫緊の課題です。

このように変化する私たちの社会において、これから実現すべき「安全・安心」は何でしょうか?科学技術は日々進歩しています。今、あなたが実現不可能だと考えている「安全・安心」も、積極的なオープンイノベーションにより多くの人達とアイデアを共有し、さまざまな技術を駆使すれば、実現できるかもしれません。

ぜひ一緒に、より良い未来社会の創造を目指しましょう。あなたの提案をお待ちしています。

※1: 内閣府「平成28年度版高齢社会白書」
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/index.html

4.「地球規模課題である低炭素社会の実現」

橋本和仁 運営統括のメッセージ

平成29年度に開始する未来社会創造事業「地球規模課題である低炭素社会の実現」においても、これまで学術に根ざしてALCAで行ってきた基礎基盤研究を活かした形でトップダウンによるマネジメント、スモールスタート、ステージゲート評価、将来の低炭素社会実現に資する革新的研究開発を踏襲して参ります。特に、低炭素化社会実現に必要となる技術的課題である「ボトルネック課題」については、政府が掲げる「エネルギー・環境イノベーション戦略」において特定された技術分野を中心として、2050年度の温室効果ガス大幅削減に必要不可欠な技術開発を行います。低炭素社会実現に向けての技術的なボトルネックの解決を目指すテーマを、既に提示されているテーマ(平成28年度ALCA募集要領 http://www.jst.go.jp/alca/pdf/boshuyoko_v1_3.pdfを参照)に加え、広く募集します。従来技術の延長上にはないゲームチェンジングな提案を期待します。

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