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レベル1に該当する主な節電対策
~無理な節電をしないですむために~
万が一にも計画停電や大停電を起こらないようにするためには、私たち一人ひとりの節電努力がとても重要です。ここで、家庭での電力の消費状況を確認してみましょう。
家庭での電力消費量
家庭での電力の消費状況は、夏と冬では異なりますので、夏のピーク時と冬のピーク時に分けて紹介します。
夏のピーク時間帯の家庭の電力消費内訳
冬のピーク時間帯の家庭の電力消費内訳
※引用元:経済産業省(平成23年11月)「冬期の節電メニュー(ご家庭の皆様)」
冬の場合、エアコンを暖房として使用する家庭とそうでない家庭があります。また、夏に比べてエアコン以外の電力需要の割合が大きくなるため、さまざまな家電の節電が必要となります。
日常的に心がける省エネ行動の中には、ほとんど手間をかけずに簡単にできるものもあります。
1. 省エネ家電への買い替え
エアコン |
古いエアコンを買い替えましょう |
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照明 |
白熱電球からLEDやインバーター式蛍光灯に買い替えましょう |
テレビ |
古いブラウン管テレビを、液晶テレビ等の低消費電力テレビに買い替えましょう |
冷蔵庫 |
古い冷蔵庫を買い替えましょう |
窓部分 |
遮熱カーテンに変え、二重窓を取り付けましょう |
2. 日常的に心がける省エネ行動
エアコン |
(夏)設定温度を高めにしましょう |
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(冬)電気ヒーターのかわりにエアコンを使いましょう |
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エアコン利用時に循環のために扇風機をつけましょう |
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エアコンやファンヒーターのフィルターを定期的に掃除しましょう |
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テレビ・パソコン |
使わない時は、電源を切るかシステムスタンバイ状態にしましょう |
料理家電 |
電気ポットや炊飯器の保温機能を使わないようにしましょう |
冷蔵庫 |
温度設定を標準または弱に変更しましょう |
壁から適切な距離を空けて設置しなおしましょう |
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開け閉めの回数を減らしましょう |
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温水洗浄便座 |
保温便座のフタを閉めるように心がけましょう |
家電全般 |
待機電力をなるべく切るようにしましょう |
窓部分 |
(夏)西日の強い時間は、遮光カーテンを閉めましょう |
「省エネ家電への買い替え」となると出費が気になりますし、「日常的に心がける」と聞くと、面倒くさいと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際にはお得であったり、簡単な方法もあります。
以下にそれぞれのやり方を紹介します。
節電効果が大きい家電への買い替え
10年前、15年前の家電製品をお使いではありませんか?
最新機種に買い替えると、電気の消費量は大幅に減ります。特に冷蔵庫や照明機器、エアコンは、近年飛躍的に技術進歩しているので、買い替えによって大きな節電効果が期待できます。
24時間毎日電気を消費している冷蔵庫は、家庭の年間エネルギー消費の約16%を占めています。この冷蔵庫を買い替えることは、節電だけではなく光熱費の削減にも貢献します。さらに最近の冷蔵庫は断熱性能が飛躍的に向上しているため、これまでよりも大きな容量の冷蔵庫に買い替えたとしても、電力消費量を低く抑えることができます。
照明器具に消費されるエネルギーも、家庭の年間エネルギー消費の約16%を占めています。寿命が長く、かつエネルギー消費量が少ないLED電球は、最近価格が下落傾向にあるため、より一層買い替えやすくなっています。40ワット相当の白熱電球をLED電球に買い替えると、同じ明るさを保ったまま、およそ2年で元が取れる計算です(LEDの消費電力6ワットで計算)。
省エネ(節電)モードへの設定変更
今お持ちの家電製品の中で、「省エネ(節電)モード」に設定を変更できる家電はございませんか?今夏の電力不足が予想される期間だけでも「省エネ(節電)モード」に設定変更するだけで、大きな節電効果が期待できる家電があります。
例えばテレビです。画面の明るさを調節できるテレビをお持ちの場合には、「標準モード」から「省エネ(節電)モード」に明るさ設定を変更するだけで、25~40%の節電効果が期待できます。一度設定してしまえば、その後はいつも通り視聴することができます。
暖房には電気ヒーターよりエアコンを
主な暖房器具の消費電力比較
暖房機器 |
消費電力 |
---|---|
エアコン |
450W (6畳用), 750-1100W (10-15畳用) |
電気カーペット |
760-1000W (3畳用) |
ファンヒーター |
1150W |
オイルヒーター |
360-1500W |
ハロゲンヒーター |
1200W |
電気ヒーター |
800-1000W |
※引用元:経済産業省(平成23年11月)「冬期の節電メニュー(ご家庭の皆様)」
暖房器具としては一般に、電気ヒーターよりもエアコンのほうが効率が良いです。特に広い部屋を暖める場合には、電気ヒーターよりエアコンのほうが効率的です。
こまめに行う節電対策
日頃から電気をつけっぱなしにしない生活を送っていても、見落としがちなのが待機電力です。テレビやビデオなどのAV機器や、デスクトップ型パソコンなどのIT機器は、特に他の家電と比較して待機電力が大きい傾向があります。
省エネタップなどを利用してこまめに電源のオンオフを行うことで、家庭の年間エネルギー消費の約6%を占めている待機電力を節電することができます。