JST研究倫理教育映像教材

科学技術振興機構(JST)では、日本の研究環境や状況を踏まえた研究倫理教育のための映像教材を制作しています。昨今の研究不正行為をテーマとして取り上げるほか、国内外の研究公正や研究倫理の動向を踏まえ、シリーズ化して制作しています。
 この教材は研究公正推進事業の一環として制作しています。

JST研究倫理教育映像教材

この映像教材は、視聴した研究者が、日々の研究活動で求められる研究者としての倫理意識をより高めることを目的としています。

 映像教材は、研究活動における倫理的問題に研究者自身が遭遇した場合に、責任ある研究活動について考え、具体的な場面を想定して議論をしながら学習できる双方向型の教材です。映像の視聴とディスカッションを組み合わせたワークショップやグループワークで活用することが最も効果的です。大学における講義、研究機関での講習などさまざまなシーンで使用することも可能です。
 eラーニング教材やテキストなどにより、自らが研究倫理を学ぶことができる知識習得型の教材の普及も進む中、この映像教材と合わせて活用することで、より一層の効果が期待されます。

「倫理の空白」理工学研究室編

倫理の空白
この映像教材は、国内大学の理工学研究室を舞台に、准教授と博士課程の学生を主人公とした2本のドラマで構成されています。ドラマは、同じ出来事が准教授と学生それぞれの視点から描かれており、指導する立場と指導される立場から視聴することができます。
不正行為における一類型の捏造・改ざんを取り上げています。
視聴時間:2本で合計約1時間(准教授編:約33分、学生・若手研究者編:33分)

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「倫理の空白Ⅱ」盗用編

倫理の空白Ⅱ
この映像教材は、研究不正行為における一類型の盗用に焦点をあて、人文・社会科学系と自然科学系のそれぞれの研究室を舞台にした2本のドラマで、盗用に至る過程が描かれています。
人文・社会科学編では、主人公の大学生が学部生時代から倫理的問題を含む行為を繰り返す中で、主人公の行為がついに盗用疑惑につながる過程が描かれています。
また、自然科学編では、1つの共著論文を巡って、ある研究室内における盗用の不正行為疑惑が発生します。当事者間の研究倫理の認識に対する違いなどを契機に、登場人物たちは、大学の不正調査委員会を通じ、自身がさまざまな倫理的問題にさらされていたことを振り返ります。
視聴時間:(人文・社会科学編:約26分)、(自然科学編:約33分)

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