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ナノテクノロジーは21世紀の産業を支える基礎技術になると期待されています。
ナノテクノロジーやそれと密接に関係するナノサイエンスでは、原子や分子の一個一個についてその性質を明らかにし、操作し、配列させることが必要です。
本領域は、その中で欠くことの出来ない技術となる「原子・分子の組織化」が主なテーマです。

比較的単純な構造を持つ原子や分子から高度な組織性を示す集合構造へと転換する組織化の原理は、ナノサイズの要素からなる精密な機能物質を開発するための主要な方法論です。
また、ミクロからマクロに至 るいずれのサイズでも、組織構造を保つ境界として界面が重要となります。
このよう な観点に基づき組織化と界面がもたらす機能を研究することは、大きな可能性を生み出す魅力的なターゲッ トです。

個別原子・分子の観察と機能化、組織化の基礎としての分子認識、分子膜の関与するさまざまな働き、 構造のヒエラルキー、組織化構造のダイナミックス、ナノ 構造体(材料)の組織や機能、 及びこれらの応用研究がその中に含まれるでしょう。
国武 豊喜