【研究課題概要】
コロイド溶液や懸濁液など、ソフトマターの分野には理論的な取り扱いの難しいものが多く、シミュレーションによる現象の解明が望まれています。本研究はこれらのソフトマターに対して、スケールの異なる自由度の間の相互作用を正確に、かつコンピュータが扱いやすい形で実現できるハイブリッド型MDシミュレーションを提案し、プロトタイプとしていくつかの問題に対してその有効性を検証します。将来的に水中の生体分子、膜や界面が関与する問題等、他の問題への応用が期待でき、ソフトマターの物性研究におけるブレークスルーを目指します。 |
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ソフトマターでは小さく速い自由度と大きく遅い自由度が共存している場合が多い。ハイブリッド型分子動力学シミュレーションでは、前者を連続体、後者を粒子として、それらの相互作用を正確に、なおかつコンピュータが扱いよい形で与える。 |
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