H13年度採用研究課題名と研究者紹介
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平成13年度 平成14年度 平成15年度
上田 啓次 川端 重忠 鈴木 敏彦 高柳 広 田中 義正 野崎 智義 三田村 俊秀 宮沢 孝幸 牟田 達史 吉田 裕樹
ウィルスとの共生:生まれながらにしてもつ自然抵抗性機構の解明
帯広畜産大学畜産学部獣医学科 助教授
宮沢 孝幸
宮沢孝幸(みやざわたかゆき)
1984年 東京大学理科2類に入学
1986年 農学部畜産獣医学科進学
1990年 農学部畜産獣医学科卒業
同年 東京大学大学院・農学系研究科・獣医学専攻に入学
  見上彪教授に師事
1993年 大学院修了(短縮)、博士(獣医学)
1994年4月〜
'96年3月
グラスゴー大学MRC Retrovirus Research LaboratoryにてNeil教授、Jarrett教授の下でポスドク
1996年4月〜
'01年3月
東京大学大学院・農学系研究科・獣医学専攻・助手
1999年9月〜
'01年3月
ロンドン大学Windeyer医科学研究所にて竹内博士、Weiss教授の下で名誉研究員
2001年4月 大阪大学・微生物病研究所・エマージング感染症研究センター・助手
  1987年から一貫して、動物由来のレトロウイルスの研究を行う
2003年11月 帯広畜産大学畜産学部獣医学科 助教授
2005年12月 京都大学ウイルス研究所附属新興ウイルス感染症研究センター 助教授に異動
【抱負など】
 PRESTOに採択され、本当に感謝しております。研究は税金を使って行うものであり、成果を日本の社会に還元するのは研究者としての責務と常日頃思っています。しかしその一方で、研究の醍醐味は、本業の研究テーマの過程で偶然発見した「重要だと信じる事象」を、陰でこっそり追究し、そこから新たな道が開けることにあると信じます。これからの3年間は今までの研究で密かに温めてきた、「わくわくするような裏研究テーマ」を(堂々と?)追究したいと思っています。

  人は現在、エイズウイルスや白血病ウイルスに悩まされていますが、気の遠くなるような長い年月の間には、人を含めた動物とレトロウイルスの間で、色々な「感染の歴史」があったはずです。その「感染の歴史」を明らかにし、動物はレトロウイルスとどのように関わってきたのかを知りたいと思っています。動物にとってレトロウイルスはただの厄介者なのか、それとも必要な存在なのか。私は密かに後者に賭けています。頭の奥では、「レトロウイルスが動物の進化に関係していたら。」という勝手な妄想が蠢いています。レトロウイルスが動物にとって必要な存在であることが明らかになって、レトロウイルス学の教科書に「新たな章」が出来るのを夢見て、研究に勤しみたいと思います。

【受賞歴】
2002年12月 Yth International Feline Retrovirus Research Symposium
「Best Oral Presentation」賞
2004年4月 日本獣医学会賞
 
 
研究所リンク
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