渡邊 直樹
京都大学 大学院 医学研究科 助教授
(同上)

アクチン重合は、細胞運動のための重要な起動力の1つです。私が開発した単分子スペックル法により、細胞辺縁のアクチンは、先端から離れた起点より盛んに重合し、数秒以内に脱重合を開始することが解明されました。この単分子スペックル法をアクチン関連分子にも応用することで、細胞伸展におけるアクチン重合、分解の各経路の役割を明らかにします。生命科学が未だ不得意とする「生体内で分子過程そのものを観る」ことを目指します。
受付日 発表タイトル 発表場所 備考
2003.11.21 Actin polymerization-driven molecular movement of mDial in living cells Science
2004.07.05 Formins:Processive cappers of growing actin filaments Experimental Cell Research
2004.09.24 アクチン重合端をサーフィンするmDial 実験医学
2005.02.03 アクチン重合駆動モーター“Forminファミリー” 化学と工業(日本化学会)
2005.02.03 単分子スペックル顕微鏡を用いたmDialのプロセッシブなアクチンキャッピングとアクチン線維回転キネティックスの可視化 第27回日本分子生物学会年会
2005.02.03 単分子スペックル顕微鏡によって明らかにされたアクチン線維回転とmDial のプロセッシブなアクチンキャッピング移動 第18回(平成16年度)細胞生物学シンポジウム
2005.02.03 単分子スペックル顕微鏡による分子キネティック解析  :アクチン線維回転とアクチン重合駆動モーター、mDial システム神経科学スプリングスクール(SNSS2004)
2005.02.05 単分子スペックル顕微鏡が見せるアクチン重合の細胞内分子キネティックス 日本薬理学会雑誌(FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA)
2005.03.07 mDialとforminファミリー:アクチン伸長端をサーフィンするプロセッシィブキャッパー 生化学(日本生化学会)
2005.04.16 Molecular kinetics of the Arp 2/3 complex and capping proteins at the leading edge Keystone Symposia, Cell Migration and Adhesion(米国ユタ州スノーバード)
2005.08.24 単分子スペックル顕微鏡によるアクチン生化学の1分子イメージング 蛋白核酸酵素
2005.11.04 単分子イメージングによる細胞内アクチン重合機構の解析 14回日本バイオイメージング学会
2005.11.04 Evidence of constitutive actin filament severing in lamellipodia 58回日本細胞生物学会大会
2005.12.07 単分子スペックル顕微鏡法によるアクチン重合ダイナミクス解析 わかる実験医学シリーズ
2005.12.07 アクチン重合が駆動する細胞運動の謎に挑む単分子イメージング 生物物理
2005.12.07 細胞の中を分子でのぞく ― Less in moreSerendipity 学術月報