田浦 健次朗 東京大学大学院情報理工学系研究科 助教授
分散管理された計算機の高度な協調利用
〜1,000台の計算機を誰にでも〜
計算機やネットワークのハードウェアの標準化・廉価化が急速に進んだことで、高性能な計算環境は、原理的には誰でも構築可能なものになりました。しかし、そのような環境を効率的に利用し、誰でも簡単に恩恵を受けられるようなソフトウェアは未発達で、導入や管理、維持の手間も非常に大きいのが現状です。本研究では、ごく少数の、非常に標準的なツール(SSH/Python)のみを使って、誰でも簡単に、多数の計算機を効率的に操ることができるツールGXPを設計、開発しました。数百ノード、1,000以上のプロセッサを持つ環境でテストされており、実際に大量の計算パワーを必要としている人が低い導入障壁で用いることができるツールです。
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