JST 独立行政法人 科学技術振興機構
Menu
TOPページ
研究総括挨拶、領域概要
研究者紹介一覧
一期生
二期生
三期生
研究総括・アドバイザー・リンク
お知らせ
トピックス
領域事務所案内
JST
研究総括挨拶、領域概要

研究総括挨拶


研究総括
花村 榮一
(千歳科学技術大学光科学部 教授)


 光に関する研究は、科学と技術の進歩を橋渡しする形で進められてきました。まず、産業革命に不可欠であった溶鉱炉の中の光エネルギーの波長分布が測定されるようになると、古典的な電磁気学と統計力学では説明できないことが分かってきました。1900年12月にプランクの量子仮説によって光エネルギー分布が理解されるとともに、20世紀の科学の花形であった量子力学が誕生しました。逆に、誘導放射を最も有効に活用することによってレーザーが発明され、今では光通信に、光記録の書き込みからその情報の読み出しまでに利用されるようになりました。最近では、量子情報や量子暗号の伝送や処理においても光が主役を演じつつあり、又、バイオ関連などでも光が重要な役割を演じつつあります。
 以上の例からでも分かるように、光は科学にも技術にも重要な役割を果たしてきましたが、これからも我々の予想もできない潜在能力を秘めていると思われ、光の重要性は益々強まっていくものと思われます。このような中、当研究領域「光と制御」では、純粋科学のアカデミックな研究者から、応用科学や工学の研究者、企業の研究者が集い、科学的にも技術的にも将来大きな種子に育つようなさきがけ的研究を推進しております。



研究領域の概要

 「光と制御」研究領域は若手個人研究推進事業(さきがけ研究21)のポスドク参加型として、2001年(平成13年)12月に第1期研究者8人の精鋭を集めて発足、領域事務所も北海道千歳市に11月に開設されました。2002年11月には第2期研究者9人、2003年10月には募集最後の第3期研究者5人が参加、総勢22人の研究者が各々小さな研究グループを結成して、幅広い分野で活発な研究活動を行っています。年2回の領域会議では研究総括、アドバイザーの先生方、研究者が集い、研究結果の報告と議論、アドバイス、特別講演、相互研鑽など、泊りがけの合宿でより広い見地から切磋琢磨しています。研究は、科学や技術での将来の大きな種子を生み出すさきがけ的研究ですが、日々の研究活動や領域会議を通じて多くの成果を上げつつあり、数多くの外部発表や特許出願も行っています。
 
COPYRIGHT (c) JAPAN SCIENCE AND TECHNOLOGY AGENCY.ALL RIGHTS RESERVED.