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物質とエネルギーは、現代社会の基盤として中心的な役割を果たしている。一方、物質・材料の生産・消費はさまざまの環境負荷をもたらす。エネルギーの生産・消費も同様に環境負荷を引き起こす。現代社会にとって、物質・材料とエネルギーの生産・消費は不可欠であるが、限りある地球では資源の限界と環境の限界は避けがたい。
この困難の前に立ちすくみ、絶望する声もある。しかし人類は、持続可能社会を将来のあるべき方向と定め、実現のための方策としてリサイクル社会を創ろうとしている。これは大きな挑戦である。人智の限りを尽くして取り組む価値のある課題である。
物質・エネルギーの変換を変革し、制御し、新しい社会の基礎を創る。これが我々の目指す方向である。理想は常に地に足をつけた地道な努力がなければ空想に終わる。新しい物質変換を実現し、また、さまざまの変換のより効率的な制御を可能にして、これからの社会を科学技術で支えたい。化学・生物・物理その他どのような分野の研究者であっても、志あれば研究を提案して欲しい。我々は最大限のサポートをするつもりである。既存の研究分類にとらわれない発想を期待している。 |
「変換と制御」領域統括 合志 陽一 |
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