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研究成果
第1期研究成果

C1資源を活用する不斉触媒反応
野崎 京子(東京大学)
概要
 本研究は、均一系不斉触媒開発の研究を環境対応の視点から見直し、我が国独自の新科学技術として発展させることを目的に、C1化合物を広範な光学活性化合物合成のための資源として活用する高効率物質変換プロセス開発を検討した。その結果、(1)オレフィン類の不斉ヒドロホルミル化については、速度論的解析に基づく触媒設計と高性能化および触媒の回収再利用と連続流通系での利用、(2)一酸化炭素とオレフィンの不斉交互共重合については、側鎖の多様化に基づくポリケトンの機能化と主鎖の官能基変換、(3)二酸化炭素とエポキシドの不斉交互共重合については、新規キラル亜鉛錯体の開発と光学活性ポリカーボネートの構造決定に成功した。(1)は光学活性アルデヒド合成の有力な手法として医農薬合成プロセスに、また、(2)(3)は新材料創製の新しい方法論として材料合成に、今後は具体的な産業ターゲットを絞った応用研究の段階を迎えるものと期待している。
要旨
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