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研究成果
第1期研究成果

ポリウレタン分解酵素の修飾と機能改変
中島(神戸) 敏明(筑波大学)
概要
 酵素を用いたポリウレタン(PUR)のバイオケミカルリサイクルを最終目標として、エステル系の固体PUR分解菌、Comamonas acidovorans TB-35株由来のPUR分解酵素の機能強化を試みるとともに、新たな分解酵素の検索を行った。部位特異的変異による解析結果から、本酵素の活性中心はSer199、Glu324及びHis433の3つのアミノ酸残基であり、これまで真核生物でしか見つかっていないSer-Glu-His型エステラーゼの一種であることが明らかとなった。さらに、Glu324をAspへ変換することによって、エステラーゼ活性が約1.7倍増加した。
 また、自然界から取得したポリ乳酸分解菌、Paenibacillus amylolyticus TB-13株由来のポリ乳酸分解酵素に、高い固体PUR分解活性が認められた。本酵素はTB-35株由来のPUR分解酵素よりも高い分解活性を有していたが、その物理化学的性質やPUR分解様式は異っていた。さらにPUR原料として用いられるポリエステルや、ウレタン結合を分解・切断する新規な微生物・分解酵素遺伝子が複数得られた。
 さらに、TB-35株由来のPUR分解酵素とTB-13由来のPUR分解酵素との融合を試みた。その結果C末側にTB-13由来のPUR分解酵素を融合した場合に融合タンパクの発現が認められた。
要旨
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