変換と制御
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研究成果
2期生研究成果

電子・分子・イオンの流れを制御する金属ナノ構造
村越 敬(北海道大学)
概要
 ナノメートルからマイクロメートルオーダーで構造の制御された金属微小接合や2次元の周期的超構造を光化学的あるいは電気化学的な手法によって調製し、電子や分子、イオンの流れを制御する場を構築することを試みた。その結果、(1)電気化学電位の制御された金属微小接合においては単原子鎖構造が特異的かつ安定に形成されて伝導度の量子化が高いバイアス下でも安定に維持されること、(2)微小伝導体である単層カーボンナノチューブでは原子数個程度の直径の差によって系内における電子のエネルギーが非常に大きく変化すること、(3)固体表面上に間隔、密度、異方性の制御された金属ナノ構造体を配列することによって単分子レベルの分子検出ならびに分離が可能となること、などが示された。上記の発見は、金属の微小構造を制御することにより、高度にエネルギーが規定された電子の流れる場を形成したり、単一の分子の性質を認識しつつ分子集合体の機械的な特性を変調したりすることが可能となることを意味している。
要旨
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