変換と制御
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研究成果
2期生研究成果

核酸シャペロン機能を持つ高分子設計とDNA解析への展開
丸山 厚(九州大学)
概要
 テーラーメイド医療を実現し広く普及するためには、簡便、迅速かつ安価で一塩基の違いを認識できる遺伝子診断法が不可欠となる。一方、既存の遺伝子診断技術とりわけ一塩基変異検出法は、特殊な装置や酵素など利用する点で、欠点がある。核酸間のハイブリッド形成を利用する方法は、簡便・安価であるがハイブリッド形成の厳密性は一塩基の違いを認識するには充分でない。生体内では、核酸の正確なハイブリッド形成は、タンパク質である核酸シャペロンにより介助されている。したがって、ハイブリッド形成を原理とする遺伝子診断も核酸シャペロンの助けを借りることで、その正確性が格段に高められると考えられた。しかし、遺伝子解析などの工学的応用には、天然のタンパク質は安定性やコストの面で不利となる。そこで安価で取り扱いの容易な合成高分子材料でその機能を再現し、遺伝子解析に応用することに着想し研究を推進した。その結果、天然核酸シャペロンを凌駕する人工核酸シャペロン材料を実現し、このシャペロン活性を利用した迅速・簡便な新しい遺伝子解析手法を提案した。
要旨
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