変換と制御
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研究成果
2期生研究成果

異相界面微粒子触媒による合成反応
池田 茂(大阪大学)
概要
 水相と相溶性ない有機相あるいは気相の両相に存在する物質がかかわる反応を高効率で進行させる固体触媒の開発をめざして、微粒子表面の親水性−疎水性制御によって異相界面に集合する微粒子の合成と機能評価をおこなった。その結果、一つの粒子に親水性と疎水性の両方の表面をもたせるきわめて簡単な手法により、界面に集合するさまざまな金属酸化物粒子が得られること、適当な活性点を導入すると、過酸化水素を酸化剤として利用した疎水性オレフィンやアルコールの酸化反応に活性な固体触媒となること、および、界面に集合させた光触媒によりいくつかの反応が進行できることを見いだした。また、得られた異方性の粒子が、水相中で有機化合物(溶媒)を取り込んだミセル状の構造体をつくることを見いだし、これを利用することで、表面に凹面形状をもつ球状の高分子集合体が得られることを明らかにした。さらに、規則的なナノ細孔を有する炭素系の担体にパラジウムナノ粒子を高分散担持させた材料を合成し、これが、分子状酸素をつかったアルコール類のアルデヒドあるいはケトン類への酸化反応にきわめて活性の高い固体触媒となることを見いだした。
要旨
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