秋光 和也 (Kazuya Akimitsu) （香川大学農学部生命機能科学科　教授） http://koho.kagawa-u.ac.jp/Souran/hp.asp?ID=340 糸状菌が生産する毒素により引き起こされる疾患として植物ミトコンドリア病があります。この毒素への感受性は、ミトコンドリアゲノム遺伝子ACRSで決定され、毒素への感受性／抵抗性はACRSmRNAへのプロセッシングの有無により決定されます。 本研究では、この核ゲノム由来のACRSmRNAプロセッシング酵素遺伝子の単離と制御メカニズムの解明を目指します。 糸状菌の生産するACR毒素への感受性は、ミトコン ドリアにおけるACRS遺伝子mRNAのプロセッシングの欠如による。 ▲UP 　 石井 浩二郎 (Kojiro Ishii) （久留米大学分子生命科学研究所細胞工学研究部門 講師） http://www.lsi.kurume-u.ac.jp/cell_biology/index.html ゲノム遺伝子情報のON／OFF調節は染色体の局所的な構造変化を伴い、構造変化を受容する領域を規定する因子バウンダリーエレメントがその緻密な多様性の成立には不可欠です。特にヘテロクロマチン構造は遺伝子の封印領域や染色体伝達のデバイス領域を構成し、その境界決定は細胞機能発現に非常に重要です。本研究では高等生物ヘテロクロマチンのモデル系として最適な分裂酵母を用いて、ヘテロクロマチン構造を遮断するバウンダリーエレメントの分子機構を解明し、外来導入遺伝子の発現制御技術への応用を目指します。 遺伝子発現におけるバウンダリーエレメントの機能と効果