戦略的創造研究推進事業「生体分子の形と機能」研究領域(研究総括:郷 信広)の芳坂貴弘研究者(平成14年度新規採択)が,平成14年度の日本化学会進歩賞(受賞題目「遺伝暗号の拡張による非天然アミノ酸のタンパク質への導入」)を受賞しました.
この賞は,日本化学会の会員であって,化学の基礎または応用に関する優秀な研究業績を挙げた若手研究者に贈られています.
受賞題目である「遺伝暗号の拡張による非天然アミノ酸のタンパク質への導入」は,生物が使用している3塩基からなる遺伝暗号を,人工的に4塩基に拡張することで,タンパク質中に非天然アミノ酸を導入することを可能にしたもので,さきがけの研究課題「蛍光標識アミノ酸の導入によるタンパク質の新規構造機能解析法の開発」の基本技術にもなっています.この研究成果は,タンパク質の構造機能解析や機能改変を行なう上で極めて有効であり,今後の幅広い応用が期待されています.
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