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領域紹介

本研究領域について

  本研究領域は、自然災害や人為的作用など社会の安全・安心を脅かす危険や脅威を早期かつ的確に検知し、その情報を迅速に伝達する統合センシング技術を創出することを目指す研究を対象とするものです。
  具体的には、危険物・有害物質や、ビル・橋などの人工物・建造物の劣化・異常の検知や人間のバイタルサインの検知など、人間環境や人工環境、または自然環境の状態を検知する高感度・ワイヤレス・超小型の革新的なセンサ技術、ネットワーク異常発生時や災害時などにもデータ伝送を保証するネットワーク技術、センサからの多様なデータを解釈し、異常検知・迅速な対応・処置を提示する情報処理技術に関する研究などを対象とします。
  さらに、個別要素技術の組み合わせにより、検知の感度・精度・選択性の飛躍的な向上を実現する技術、情報処理・ネットワーク技術にブレークスルーをもたらすセンサ・ネットワーク・システム技術、一体的なシステムを実現する技術などを目指した研究などが含まれます。

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平成19年度研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針

 ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料の重点4分野を縦糸とするなら、安全・安心は横糸であって、両者が織りなす技術ウィービング(※)が将来の社会の重要技術となります。
 本研究領域では、どのように安全・安心な社会を実現するかという将来的なサービスイメージを設定し、それを実現するためのブレークスルー技術の創出を目指します。


募集最終年度にあたり今年度は、以下のような研究提案を期待します。


(1)カテゴリー1: 《総合技術》
 設定されたサービス(システム)イメージ実現へのキーとなる個別要素技術の研究開発を行うとともに、その応用プロダクト且つ/又はシステムの実用化実証までを目指す研究提案。なお対象となる安全・安心分野として、今年度は特に、人の健康・医療・福祉に着目した人間情報センシングシステムなどの提案を期待します。


(2)カテゴリー2: 《要素技術》
 安全・安心分野における応用サービスの実現を想定した、独創的・革新的なセンシング技術 及びセンスした情報の効率の良い転送を実現する 同上無線ネットワーク基盤技術の創出などの要素技術中心の研究提案。


 本研究領域が目指す技術の究極は、超小型センサ・情報処理・微弱無線通信・パワーマネージメントなどの技術融合と、これらの融合技術をベースにしたセンサ・ネットワーク技術を創成することです。このような究極の形を描き、そこに至るまでのマイルストーンを提案することを期待します。
本研究領域では、ただ理論のみに傾くことなく、現実的な安全・安心システムを描いて着実に段階的にシステム化を進めてゆく研究の推進を目指します。その為にも、研究チーム内にユーザー、実用化担当企業の参画があることが望ましいと考えます。


※縦糸と横糸が織物を織りなすように、ひとつひとつの技術が他の技術と絡み合い独特な色を生み、個が失われることなく新しく生み出される技術。


<注意事項>

平成19年度研究提案に関して、本研究領域への応募については以下の点をご注意ください。


・本研究領域に応募する場合、ご自身の研究提案が、上記(1)カテゴリー1、(2)カテゴリー2のどちらに該当するかを提案書の研究課題要旨の冒頭に記載して下さい。
・カテゴリー2の場合、独創的・革新的な技術の名称を簡潔に併記してください。
・以上を、研究提案書の様式3「研究構想」の「I−1.研究のねらい」の冒頭に記載して下さい。


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