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領域紹介

〈戦略的創造研究推進事業 CRESTタイプ(チーム型研究)〉

マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション

研究総括:矢川 元基


東洋大学 計算力学研究センター センター長/教授



▼ 戦略目標

「次世代高精度・高分解能シミュレーション技術の開発」

▼ 研究領域の概要

  本研究領域は、世界最先端レベルの超高速・大容量計算機環境と精緻なモデル化・統合化によって、複数の現象が相互に影響しあうようなマルチスケール・マルチフィジックス現象の高精度且つ高分解能の解を求めることを研究の対象とします。
  具体的には、地球環境変動、異常気象、およびそれに起因する災害予測、人工物の安全性・健全性の評価、複雑な工業製品の設計・試作、ナノレベルの材料挙動、生体内たんぱく質構造と生体内薬物動態など、支配因子が未知あるいは不確定性を含む現象やスケールが極度に異なる現象等のモデル化の研究、そのようなモデルの統合数値解析手法の研究、モデルや入力データの妥当性・結果の信頼性の評価方法の研究などが含まれます。

▼ 研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針

 数テラフロップスからペタフロップス級、あるいはそれに準ずる計算機環境(グリッドを含む)を基盤として、マルチフィジックス、マルチスケール現象のシミュレーションを対象とする、高度且つ大規模ソフトウェアの研究を対象とします。世界をリードする研究であるかどうか、コンセプト、アイディアのユニークさ、有効性がどのようなものであるかどうかに重きをおいて判断します。解の信頼性を保証する意味において、精度評価・検証を十分に配慮した研究、大規模な入出力データの効率化・処理の高速化を図った研究、コストパフォーマンスが高い研究を期待します。
   具体的に目に見える成果、産業や実社会への応用性とそのインパクトの大きさ、成果として出来上がったソフトウェアが研究終了後も長期間、自立成長を継続できる枠組みを勘案した提案かどうかについても十分配慮します。
  異なる専門家同士、海外の最先端グループとの共同提案、実験、理論、あるいは情報数理・計算科学の専門家などとのタイトな協力を促すような分野融合的・領域融合的な研究課題を募ります。この場合、研究者間の連携に十分な必然性・説得性があるかどうかを選考の判断にします。
  なお、研究領域の運営に関しては、個々の研究課題を超える目標達成のために課題間の共同作業や融合等をお願いすることもあります。また、中間評価等の結果により、研究課題を中止する可能性もあります。

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