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研究総括
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研究終了にあたって
研究領域「医療に向けた自己組織などの分子配列制御による機能性材料・システムの創製」
研究総括 茅幸二
 5年半が瞬く間に過ぎ、CRESTでの研究プロジェクトが終了した。科学技術基本計画第二期においてナノテクノロジー・材料が4つの重点領域の一つとして推進され、総合科学技術会議および文部科学省における委員会でのさまざまな議論を経て、ナノテクとして情報学(IT)、バイオテクノノロジー(BT)および環境科学(ET)に資するという国家戦略の下に10領域がスタートし、医療に資するものとしての「自己組織化」による機能物質・材料研究が我々に課せられた目標である。ゲノムからスタートした生命機能創造グループ、自己組織化によるナノエレクトロニクス、自己組織化による新奇な機能分子創製そして、それらを支える精密計測手法の開発の10チームが互いを理解しつつ、本チームならではの成果は領域発足2年を経過し3年以降芽がでてきたが、若手チームの地道な連携を含め、本領域からは国際的にも輝かしい科学的成果、そして予想以上の実用化の可能性を産み出すことができた。CRESTプロジェクトという立場から、あまりに深く学理面に立ち入ることはできなかったが、計算機科学そして、より定量的な生命科学実験データの集積からの挑戦がなされる日も間近い。
本チームの成果を引き継ぎ、「自己組織化」が真にミクロからマクロを産み出す道筋であることがより明確となることが切望される。本プロジェクトを暖かく支援されたJSTの皆様に篤く御礼申し上げる。
 
 
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