「生物の発生・分化・再生」
研究統括:堀田 凱樹
(国立遺伝学研究所 所長)

 生物の発生・分化の過程をとおして分子・細胞・器官等さまざまなレベルでみられる分子機構、生物の巨視的な姿・形の形成を支配する法則、及び失われた組織や細胞の復元・再生過程にみられる生物自身が示す調整性やその分子生物学的メカニズムに関する研究、さらには器官形成の研究等を対象とします。
 具体的には、発生・分化・再生過程における形質発現プログラムの解析、細胞の個性と多様性の分子機構の解明、幹細胞の増殖・分化に関わるプロセスの解析、器官形成・組織形成やそのメカニズムの解明等のテーマについて、遺伝学・分子細胞生物学や遺伝子工学等のさまざまなアプローチによる研究を取り上げます。

研究代表者
所属機関・役職
研究課題
12年度採択    
上村 匡 京都大学ウィルス研究所 教授 単一細胞レベルのパターン形成:細胞極性の制御機構の解明
岡野 栄之 慶應義塾大学医学部 教授 幹細胞システムに基づく中枢神経系の発生・再生研究
岡本 仁 理化学研究所脳科学総合研究センター チームリーダー Genetic dissectionによる神経回路網形成機構の解析
小林 悟 岡崎国立共同研究機構統合バイオサイエンスセンター 教授 生殖細胞形成機構の解明とその哺乳動物への応用
竹縄 忠臣 東京大学医科学研究所 教授 器官形成における細胞遊走の役割及びそのシグナリングと再生への応用
濱田 博司 大阪大学細胞生体工学センター 教授 形態の非対称性が生じる機構
松本 邦弘 名古屋大学大学院理学研究科 教授 発生における器官・形態形成と細胞分化の分子機構



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