研究領域「物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術」事後評価(課題評価) 結果

　本研究領域は、物質や材料に関する科学技術の発展の原動力である新原理の探索、新現象の発見と解明に資する新たな計測・分析に関する基盤的な技術の創出を目指す研究を対象とするものです。
　具体的には、新材料や新規なデバイスの創出、新規な微細加工技術の創出等に資する計測・分析技術、環境中等に含まれる極微量物質の化学的存在形態に関する新規な計測・分析技術等を対象とします。また、ナノスケールでの物質の形態に応じた物性や、表面、界面の化学組成や物性に関する新規な計測・分析技術も対象とします。
　さらに、既存の基本原理に基づく技術であっても、計測・分析の速度、感度、精度を飛躍的に向上させる技術あるいはその限界に挑む技術等、新原理の探索や新現象の発見と解明に資する研究や物質科学技術にブレークスルーをもたらすことが期待できる研究が含まれます。

２．事後評価の概要

２－１．評価の目的、方法、評価項目及び基準

　戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける事後評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

２－２．評価対象研究代表者及び研究課題

平成１７年度採択研究課題

（１）　瀬戸　誠　（京都大学原子炉実験所　教授）
物質科学のための放射光核共鳴散乱法の研究　

（155KB）

（２）　高橋　隆　（東北大学原子分子材料科学高等研究機構　教授）
バルク敏感スピン分解超高分解能光電子分光装置の開発　

（166KB）

（３）　竹腰　清乃理　（京都大学大学院理学研究科　教授）
材料開発に資する高感度多核固体NMR法の開発　

（162KB）

（４）　内藤　康秀　（光産業創成大学院大学光産業創成研究科　准教授）
超高分解能高速イメージング質量分析技術（質量顕微鏡）の構築　

（167KB）

（５）　福谷　克之　（東京大学生産技術研究所　教授）
水素のナノスケール顕微鏡　

（180KB）

平成１８年度採択研究課題

（６）　宝野　和博　（(独) 物質・材料研究機構磁性材料センター　フェロー）
レーザー補助広角3次元アトムプローブの開発とデバイス解析への応用　

（159KB）

（７）　水谷　五郎　（北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科　教授）
高機能光和周波顕微鏡の開発　

（173KB）

２－３．事後評価会の実施時期

　平成２２年１２月７日（火）、平成２３年１月２９日（土）

２－４．評価者

研究総括

田中　通義

東北大学　名誉教授

領域アドバイザー

雨宮　慶幸	東京大学大学院新領域創成科学研究科　教授
一宮　彪彦	名古屋大学　名誉教授
交久瀬　五雄	大阪大学　名誉教授
茅　幸二	（独）理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部　副本部長
黒田　孝二	大日本印刷（株）研究開発センター　理事・主席研究員
巨瀬　勝美	筑波大学大学院数理物質科学研究科　教授
坂田　誠	名古屋大学　名誉教授／（財）高輝度光科学研究センター客員主席研究員
末元　徹	東京大学物性研究所　教授
田中　信夫	名古屋大学エコトピア科学研究所　教授
寺部　茂	兵庫県立大学　名誉教授
入戸野　修	福島大学　学長
橋詰　富博	（株）日立製作所中央研究所　主任研究員
平山　祥朗	東北大学大学院理学研究科　教授
山内　淳	京都大学　名誉教授／（有）ミネルバライトラボマイクロ波応用計測部　部長