研究領域「新機能創成に向けた光・光量子科学技術」事後評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、情報処理・通信、材料、ライフサイエンスなど、基礎科学から産業技術にわたる広範な科学技術の基盤である光学および量子光学に関して、光の発生、検知、制御および利用に関する革新的な技術の創出を目指す研究を対象とするものである。
 具体的には、情報処理・通信技術や計測技術などの飛躍を目的とした量子ドット、フォトニック結晶、非線形光学の応用などによる新しい光機能素子などの原理や技術、分子・原子や化学反応の制御、生体観察・計測、産業・医療などへの利用を目的とした未開拓の波長域発生などの新しい光源・検出手法の開発・高度化と利用技術、近接場光などを利用した光と物質の局所的相互作用の解明と超微細加工や超大容量メモリなどの利用技術、光による原子の量子的制御技術や光の本質に基づく新たな物質科学などの創出を目指す研究を対象とする。また、以上の研究にブレークスルーをもたらす、新材料に関する研究も対象とする。

2.事後評価の概要

2−1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける事後評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成17年度採択研究課題
(1) 岸野 克巳 (上智大学理工学部 教授)
ナノコラム結晶による窒化物半導体レーザの新展開 ナノコラム結晶による窒化物半導体レーザの新展開PDF(127KB)
(2) 末宗 幾夫 (北海道大学電子科学研究所 教授)
超伝導フォトニクスの創成とその応用 超伝導フォトニクスの創成とその応用PDF(140KB)
(3) 野田 進 (京都大学大学院工学研究科 教授、光・電子理工学教育研究センター 副センター長)
フォトニック結晶を用いた究極的な光の発生技術の開発 フォトニック結晶を用いた究極的な光の発生技術の開発PDF(159KB)
(4) 堀 裕和 (山梨大学大学院医学工学総合研究部 教授)
ナノ光電子機能の創生と局所光シミュレーション ナノ光電子機能の創生と局所光シミュレーションPDF(180KB)
(5) 山下 幹雄 (北海道大学大学院工学研究科 教授)
極限光電場波形制御による新光量子技術の創出 極限光電場波形制御による新光量子技術の創出PDF(161KB)

2−3.事後評価会の実施時期

 平成22年11月27日(土曜日)

2−4.評価者

研究総括
伊澤 達夫 東京工業大学 理事・副学長
領域アドバイザー
荒川 泰彦 東京大学先端科学技術研究センター 教授/同大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 機構長
伊藤 弘昌 東北大学大学院工学研究科 教授
植田 憲一 電気通信大学レーザー新世代研究センター センター長・教授
大津 元一 東京大学大学院工学系研究科 教授
加藤 義章 光産業創成大学院大学 学長
菊地 眞 防衛医科大学校 副校長/同大学校医用工学講座 教授
小柴 正則 北海道大学大学院情報科学研究科 教授
小林 哲郎 大阪大学先端科学イノベーションセンター 特任教授・名誉教授
中沢 正隆 東北大学電気通信研究所 教授
花村 榮一 東京大学 名誉教授
春名 正光 大阪大学大学院医学系研究科 特任教授
外部評価者
該当者なし