研究領域「テーラーメイド医療を目指したゲノム情報活用基盤技術」事後評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、ゲノム情報を活用した創薬、個々人の体質に合った疾病の予防と治療―テーラーメイド医療―の実現に向けて、新たなゲノム情報解析システムの創製を目指した研究や多因子疾患の解明と創薬をはじめとした革新的な治療・予防法の基盤となる技術開発等を対象としている。
 具体的には、遺伝力の強い疾病や感染症に対する感受性や抵抗性のゲノム情報からの解明と創薬、我が国に特徴的な生活習慣病の遺伝・環境要因の探索とゲノム情報に基づいた予防法の開発、さらにゲノム情報に基づく薬剤感受性(有効性と副作用)の個人差を迅速かつ確実に解明することを目指す技術に関する研究、およびそれらの基盤となる新たな高効率ゲノム情報(SNPs)解析技術の実現を目指した研究等を進めている。

2.事後評価の概要

2−1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける事後評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成16年度採択研究課題
(1) 油谷 浩幸 (東京大学先端科学技術研究センター 教授)
染色体およびRNAの機能変化からの疾患の系統的解析 染色体およびRNAの機能変化からの疾患の系統的解析PDF(188KB)
(2) 小川 誠司 (東京大学医学部附属病院 特任准教授)
Whole Genome Association解析によるGVHDの原因遺伝子の探索 Whole Genome Association解析によるGVHDの原因遺伝子の探索PDF(187KB)
(3) 丸山 厚 (九州大学先導物質化学研究所 教授)
分子シャペロン工学に基づく遺伝子解析 分子シャペロン工学に基づく遺伝子解析PDF(140KB)
(4) 森 正樹 (大阪大学大学院医学系研究科 教授)
大腸癌の発生、進展および治療感受性に関わる因子の解析 大腸癌の発生、進展および治療感受性に関わる因子の解析PDF(155KB)

2−3.事後評価会の実施時期

 平成21年12月15日(火) 

2−4.評価者

研究総括
笹月 健彦 国立国際医療センター 名誉総長
領域アドバイザー
鎌谷 直之 情報解析研究所 所長/理化学研究所ゲノム医科学研究センター 副センター長
古野 純典 九州大学大学院医学研究院 教授
徳永 勝士 東京大学大学院医学系研究科 教授
中村 祐輔 東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター センター長・教授
吉田 光昭 東京大学大学院新領域創成科学研究科 客員教授/(財)癌研究会癌化学療法センター 所長
外部評価者
該当者なし